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» 2021年12月21日 10時08分 公開

東京ガス社長 内田高史さん(65) 脱炭素へ 天然ガス活用は「現実解」

今年は新型コロナウイルス、2030年度の温室効果ガス排出量の削減目標の引き上げ、資源価格高騰と、激しい環境変化に対応してきた。

[SankeiBiz]
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――今年の振り返りと、来年の抱負を

 「今年は新型コロナウイルス、2030(令和12)年度の温室効果ガス排出量の削減目標の引き上げ、資源価格高騰と、激しい環境変化に対応してきた。来年は4月に導管部門を分社化するが、それとともにホールディングス型グループ体制に移行する。いかに円滑に軌道に乗せるかが課題だ」

――脱炭素に関して、「責任あるトランジション(移行)をリード」と訴えている

 「脱炭素に向けた技術革新や技術面の突破はすぐに訪れるわけではなく、着実に取り組んだとしても30年代や40年代になるものもある。低炭素化、最終的に脱炭素化に持ち込む上で(石炭などに比べると環境負荷の小さい)天然ガスの活用は『現実解』といえる。政府には、天然ガスをきちんと確保することが必要だと発信してほしい」

――冬の需要期を本格的に迎えつつある中、今冬は都市ガスや電力の安定供給を確保できるか

 「(都市ガスの原料や発電用燃料となる)液化天然ガス(LNG)の在庫の積み増しは早めに始めているので、厳冬が来たとしても在庫不足に陥ることはまずないとみている。電力や都市ガスの需要を精緻に予測することが大事になっている」

――社長就任から丸4年がたとうとしている

 「ガスや電力の小売り全面自由化を受け、電力の顧客は大きく伸びたが、ガスは想定以上に奪われた。厳しい競争環境の中、どんな手を打ち会社を成長させるかを考えなければならなかった。一方、脱炭素の流れの強まりにどう対応するかが、競争とは別に課題となっている」(森田晶宏)

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