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» 2022年03月07日 08時57分 公開

チャレンジ精神がつないだソニーとホンダ EV提携

戦後小さなモノづくりの会社として創業し、グローバル企業へと成長を遂げたソニーグループとホンダが、電気自動車(EV)の開発で手を組むことになった。

[産経新聞]
産経新聞

 戦後小さなモノづくりの会社として創業し、グローバル企業へと成長を遂げたソニーグループとホンダが、電気自動車(EV)の開発で手を組むことになった。常に新しい挑戦をし続けてきた歴史や自由闊達(かったつ)な企業風土には共通点も多く、大変革期に突入した自動車市場に誕生した新たなプレーヤーは国内外で注目の的となっている。

 戦略提携に向けた起点となったのは、昨年夏に始まった両社の若手社員を集めたワークショップ。ホンダ側からの声かけで実現し、モビリティー(乗り物)の将来に向けた検討を行った。4日都内で会見したホンダの三部敏宏社長は「化学反応のような大きな可能性を感じた」と振り返る。

 両トップが具体的な話をするようになったのは昨年末から。ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長は「走る、飛ぶの技術力を持つ素晴らしいパートナーを見つけることができた」と語る。

 「モビリティーの再定義」を目指してきたソニーにとって、自動車は未知の領域だ。今年1月に2作目となる試作車を公開するなど、これまでもEV開発の知見を習得してきたが、事業化を視野に入れたとき、日本の自動車大手の安全性に関する技術やサプライチェーン(供給網)管理のノウハウが不可欠だった。

 一方、ホンダにとっても、ソニーのITや通信の技術力、エンタメ分野で培ってきたノウハウはEV市場をリードする米テスラやそのほかの競合との勝負に欠かせない相手といえる。

 吉田氏は「モビリティー空間を感動空間にしていきたい」、三部氏は「お客さまや世の中の期待、想像を超えた価値を提供していきたい」と期待感を示す。チャレンジ精神にあふれた両社の提携は、自動車市場にとどまらず、日本の産業界全体にも大きな変化をもたらす可能性がありそうだ。

(米沢文)

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