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» 2022年03月08日 08時06分 公開

帝人社長 鈴木純さん(64) 脱炭素は追い風、新リーダーで上昇

企業が二酸化炭素排出ゼロを目指せば、(環境負荷を減らす)自社製品の採用は増える。自動車メーカー向け素材は、製造から廃棄までの全過程で発生するCO2排出量の開示を始めた

[SankeiBiz]
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――原油などの原材料価格が高騰しているが、樹脂や繊維といった素材事業への影響はどうか

 「価格転嫁が思うように進んでいない。値上げ交渉をしたとしても、実際に上がるまでにはタイムラグが生じてしまう。昨年のうちに半分ぐらいの顧客には値上げを受け入れてもらったがまだ足りない」

帝人の鈴木純社長

――新型コロナウイルス感染拡大による航空機向け炭素繊維への影響の方は

 「米国の主要航空会社は昨年黒字だった。米国は国内線の旅客数が多く、買い替えた方が燃費が良くなるので発注を再開している。来年以降に需要がコロナ前の水準に戻ると思う」

――脱炭素化の流れは追い風だ

 「企業が二酸化炭素(CO2)排出ゼロを目指せば、(環境負荷を減らす)自社製品の採用は増える。自動車メーカー向け素材は、製造から廃棄までの全過程で発生するCO2排出量の開示を始めた」

――4月1日付で会長に就任し、内川哲茂取締役常務執行役員が社長に昇格する

 「(内川氏は)物事を論理的に考え、判断できる。きちんとコミュニケーションをとって包み込むこともできると評価している」

――8年間の在任期間中に経営が安定した

 「やるべきことはやったが、まだ成果には結び付いていないというのが正直なところだ。今年は新しいリーダーの下で上がっていく年になればいい」

(井田通人、写真も)


すずき・じゅん 東大院理学系研究科修了。昭和58年帝人入社。取締役常務執行役員などを経て、平成26年4月から現職。東京都出身。

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