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» 2022年03月18日 08時50分 公開

セイコーエプソン社長 小川恭範さん(59) オフィス分散で小型プリンターに期待

5月には、創業80周年を迎える。社会課題の解決に主眼を置き、創業以来培ってきた『省・小・精』の技術をベースに持続可能な社会や心豊かな生活を実現するため、新しい発想で挑戦していく。

[SankeiBiz]
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――今年の経営の方向性は

 「戦略の実行スピードを加速するとともに、不透明な経済環境を想定し、強固な事業基盤をつくる。5月には、創業80周年を迎える。社会課題の解決に主眼を置き、創業以来培ってきた『省・小・精』の技術をベースに持続可能な社会や心豊かな生活を実現するため、新しい発想で挑戦していく」

セイコーエプソンの小川恭範社長

――紙の消費量やプリンターの販売の見通しは

 「紙の消費量は少しずつ減っているが、在宅勤務・学習が定着し、想定ほど家庭の消費量は減っていない。大容量インクタンクモデルはレーザープリンターからの置き換えなどにより、前年度比約15%増の1200万台を見込む。分散傾向にあるオフィス向けには、小型プリンターの販売増が期待できる」

――2050(令和32)年のカーボンマイナスと地下資源消費ゼロの目標実現に向けた進(しん)捗(ちょく)は

 「30年までに1000億円を投下し、サプライチェーン(供給網)の温室効果ガス排出量を200万トン以上削減する。来年には全世界の使用電力を再生エネルギーに切り替える。ミドリムシ由来のバイオマスプラスチックの開発にも取り組んでいる」

――供給制約の見通しは

 「物流の混乱や半導体を中心とした部材不足、物流費の高騰は当面続く。製品によっては、販売価格を引き上げている。旺盛な需要に応えるため、設計の見直しのほか、調達契約を長期化したり、同じ商品を複数の拠点で作るなどしている」(米沢文)


おがわ・やすのり 東北大大学院工学研究科修了。昭和63年セイコーエプソン入社。技術開発本部長、常務執行役員などを経て令和2年4月から現職。愛知県出身。

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