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» 2022年03月29日 08時01分 公開

3Dプリンタ製培養肉、生産自動化へ 大阪大と島津製作所

3Dプリンターを用いて肉独特の食感などを再現できる技術で自動生産する。

[産経新聞]
産経新聞

 動物の細胞を増やして作る「培養肉」の自動生産を目指して、大阪大と島津製作所などが協業することを28日、発表した。3Dプリンターを用いて肉独特の食感などを再現できる技術で自動生産する。令和7年に開催される2025年大阪・関西万博での提供を目指す。

3Dプリンターを活用して作った培養肉(大阪大学提供)

 培養肉は動物の筋肉や脂肪の細胞を培養して増やして固め、人工的に作る。培養肉は従来、ミンチ状だったが、大阪大などの研究チームは、3Dプリンターを使って筋肉や脂肪などの繊維を作ることに成功。それらをまとめて肉片を作り、食感なども再現することができる技術を持つ。

 この日、会見を開いた大阪大と島津製作所などは、肉片のプリントや成形などの自動化を目指すことを発表した。また、脂肪の量や分布を調整することで高級な霜降り肉を再現したり、顧客の要望に応じて肉を作ったりすることも可能になるという。当初は100グラム1万円を超える高級肉をターゲットにする。

 培養肉は、人口増加による食糧不足の解消や、畜産によって発生する温室効果ガスの削減などの効果が期待されている。大阪大大学院の松崎典弥教授は「まずは和牛のような肉を作りたい」と話した。また、「将来的には医療にも役立てるように発展させたい」とし、将来的には人工多能性幹細胞(iPS細胞)の技術と組み合わせて再生医療分野への応用も検討しているという。

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