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» 2022年04月19日 08時09分 公開

人手不足・非接触 無人コンビニ拡大 ポプラ、工場・学校・病院に1坪から出店

オフィスや工場、学校、病院など特定の人が利用する施設内を対象に、1坪から売り場をつくれるようにしたもので、福利厚生を充実させたいといったニーズに対応した。

[産経新聞]
産経新聞

 厳しい競争が続くコンビニエンスストア業界で、西日本を中心に展開する中堅のポプラが、新たな戦略としてキャッシュレス専用の超小型な無人店舗の出店を本格化する。オフィスや工場、学校、病院など特定の人が利用する施設内を対象に、1坪(面積約3.3平方メートル)から売り場をつくれるようにしたもので、福利厚生を充実させたいといったニーズに対応した。同社としては顧客の囲い込みにもつなげる。

リニューアルで無人コンビニになった「ファミリーマート岩槻駅店」=さいたま市岩槻区(東武鉄道提供)

 ポプラの超小型無人コンビニの名称は「スマートセルフ」で、24時間利用できる。誘致する企業や学校が負担するのはスペースと電気代だけで、設置費用はかからない。ポプラが扱う商品の中から、ニーズに合ったものを1店当たり150〜300品種そろえることができ、店舗の規模に合わせて雑貨や弁当、冷蔵・冷凍品の販売にも対応する。

 利用者は、購入商品の包装紙などについているバーコードをセルフレジにかざして読み取らせ、電子マネーやクレジットカードでキャッシュレス決済する。現金には対応していない。同社はスマートセルフを広島市中区周辺から出店し、年内に60店舗体制とする。令和5年には福岡市と大阪市にも進出し、同年12月末までに計120店程度の展開を目指す。

 同社によると、新型コロナウイルス禍に伴うテレワークの浸透で出勤者が減ったオフィスにコミュニケーションスペースをつくる企業が増加。そうしたスペースへの出店要請が多くなっている。従来は自動販売機を設置するケースが多かったが、「さまざまな商品を提供できるようにすることで、従業員の満足度を高めたいようだ」(営業推進部担当者)という。

 無人コンビニはこうした簡易店舗だけでなく、大手が展開する通常店舗でも出てきている。店員の確保が難しいことや新型コロナ対策で人との接触を極力避けたい消費者が増えているためだ。

 ファミリーマートは昨年10月、東武鉄道と東武アーバンパークライン岩槻駅の「ファミリーマート岩槻駅店」(さいたま市岩槻区)を無人コンビニにリニューアルした。同店は、店内のカメラで客が手にした商品を検知。出口付近のモニターが設置された決済エリアに立つと、自動的に購入商品と合計金額が表示される。キャッシュレス決済のほか、現金にも対応している。ファミマは、鉄道駅への出店も含め、無人コンビニを6年度までに約1000店にまで増やす方針を掲げている。

 一方、ローソンは試験的に出店したが、事業化していない。最大手のセブン−イレブン・ジャパンは現時点では出店計画を立てていない。(青山博美)

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