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» 2022年06月02日 08時22分 公開

モビリティー新時代 EV注目部品「eアクスル」へ合従連衡を

5月に公表された国際エネルギー機関(IEA)の報告によれば、2021年における世界の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の合計販売台数は前年比2.2倍の660万台に達した。これは21年の世界の自動車販売台数の10%近くがEV・PHVであったことを意味する。

[SankeiBiz]
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 5月に公表された国際エネルギー機関(IEA)の報告によれば、2021年における世界の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の合計販売台数は前年比2.2倍の660万台に達した。これは21年の世界の自動車販売台数の10%近くがEV・PHVであったことを意味する。

 伸展するEV・PHVで、特にEVの世界で注目されているのが「eアクスル」である。これはモーター、インバーター、トランスミッションを一体化した部品である。従来、日系自動車メーカーは、EVを開発する際、モーターはモーター専業メーカー、インバーターは電気・電子メーカー、トランスミッションはギア専門メーカーから購入する傾向があった。「餅は餅屋」という発想であり、その後、納入部品を社内や関連会社で組み立てる。

 一方、欧州の大手部品メーカー(ボッシュ、コンチネンタルなど)は力があることから、自社で全て開発し納入することが増えてきた。これがeアクスルの始まりである。EVの需要が高まると、欧州や中国の大手部品メーカーは、関連企業を買収して開発力を充実させてきた。

 日系企業では、日本電産が有名であるが、それ以外の企業は専業部品メーカーが多いことから、この波に乗り切れていない。最近、自社でeアクスル全てをやろうとしているところもあるが、筆者からみると不安になる点が多い。

 というのは、基幹部品であることから、3つの部品を開発し組み合わせるだけでなく、車体としての衝突安全性の検討、高度なマネジメント力、多様な部品への日程・コスト調整能力など、自動車メーカーの一部門並みの陣容が要求される。従来型の専業メーカーでは力不足で、合従連衡によりパワーアップしていくことが必須ではないだろうか。

(日本電動化研究所代表取締役 和田憲一郎)

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