米ベンチャーキャピタル(VC)大手のペガサス・テック・ベンチャーズ(カリフォルニア州)は8日、起業家を対象とした世界最大規模のビジネスプランコンテスト「スタートアップワールドカップ」の日本予選を7月21日に東京で、世界決勝戦を9月30日に米サンフランシスコで開催すると発表した。日本で参加できる世界規模のコンテストはこれがほぼ唯一とされる。世界大会に優勝すると投資資金として100万ドル(約1億3000万円)が授与される。
7月21日に東京・六本木のグランドハイアット東京で開かれる東京予選には約200人の起業家が出場登録をする見込み。書類選考を通過した10人の起業家が、投資家や企業の新規事業担当者など約3000人の聴衆を前に、自社の技術やサービス、ビジネスプランを発表する。発表時間は30秒の映像と3分30秒のプレゼンテーションの合計4分。
日本代表に選出されると、9月30日の世界決勝戦に出場できる。今年の世界決勝戦には、前年の2倍あまりの約70の国・地域の代表が参加する予定。
6月8日に東京都内で開かれた記者発表会には、第1回の世界決勝戦で優勝した保育ITベンチャーのユニファ(東京都千代田区)の土岐泰之社長が登壇し、「世界一をとる気概のある起業家にはぜひ参加してほしい」と呼びかけた。
スタートアップワールドカップは2017年から年1回開催。19年の世界決勝戦には環境ベンチャーの日本環境設計(東京都千代田区)、20年には電力小売りのLooop(ループ、東京都台東区)が日本代表として出場した。
記者発表会後、取材に応じたペガサス・テック・ベンチャーズのアニス・ウッザマン最高経営責任者(CEO)は「出場することで視野が広がったという起業家の声をよく聞く」と語った。世界決勝戦で優勝を逃しても、そこへの出場がきっかけとなり、海外のVCや個人投資家との接点ができ、資金調達につながったケースが数多くあるという。
日本予選に出場したい起業家は、10日までにスタートアップワールドカップのホームページから登録、発表資料などを添付する。未上場のベンチャーを立ち上げた起業家なら誰でも応募できる。(松村信仁)
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