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» 2022年06月30日 07時47分 公開

EVをもっと快適に……出力は2倍 ENECHANGEが新たな充電器を開発、全国3万カ所に

電気料金比較サイトのENECHANGEは29日、電気自動車用充電器を令和9年までに全国で3万か所に設置すると発表した。

[産経新聞]
産経新聞

 電気料金比較サイトのENECHANGE(エネチェンジ)は29日、新しく開発した電気自動車(EV)用充電器を令和9年までに全国で3万カ所に設置すると発表した。充電器は電圧200ボルト、出力6キロワット。出力は一般的に普及されているものの2倍にあたる。このため、例えば従来ならフル充電に7時間かかっていたものが、半分の3時間半で充電が完了する。

令和9年までに3万台の設置を目指すENECHANGE(エネチェンジ)のEV(電気自動車)向け普通充電器(同社提供)

 一般のユーザーが利用するには、あらかじめスマートフォンから専用のアプリを取り込み、携帯電話の番号やクレジットカードの情報を入力する。専用アプリ画面の地図に充電器の場所が表示される。充電器のコネクターを車に差し込み、スマホ画面上の「充電開始」をタップする。充電が終わったら、コネクターを充電器に戻す。

 ここ数日、電力需給のひっ迫が取りざたされているなか、城口洋平最高経営責任者(CEO)は東京都内での記者発表会で、「EVに積んでいる蓄電池は消費電力のピークシフトにも役立つ。交通インフラや電力インフラの維持に貢献したい」と意気込みを見せた。

新開発の充電器を手にするENECHANGEの城口洋平最高経営責任者(CEO)=29日、東京都中央区(松村信仁撮影)

 同社は昨年11月にEV充電器設置事業に参入し、これまで数百台設置してきたが、増設にあたって新たな普通充電器を台湾メーカーと共同で開発。宿泊施設やゴルフ場、商業施設など、不特定多数の人が利用する場所の駐車場をターゲットに設置を進める。

 地図大手ゼンリンによると、令和3年3月現在、全国に2万9233基ある。このうち、住宅や宿泊施設などにある普通充電器が2万1340基、高速道路のサービスエリアやコンビニエンスストアなどにある急速充電器が7893基ある。

 ただ電気自動車に積まれる電池の容量が年々大きくなっていることなどにより、出力3キロワットの普通充電器による充電には時間がかかるようになってきた。

 新開発の普通充電器は、充電器の性能を評価する日本自動車研究所認証センター(JARI)の認証を取得。国の3年度補正予算充電インフラ導入補助事業の対象機器に指定され、設備費で購入価格の50%まで(最高15万円)、工事費で135万円まで国の補助金が出るという。

 同社は設置費用を300億円程度と試算。国の補助金で大半を賄うほか、令和2年12月の株式上場で得た資金などもあてる。現在、50社以上と充電器の設置で提携しているが、1年後には500社にまで増やす。

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