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» 2022年07月15日 07時24分 公開

EV用電池工場、世界で乱立 パナソニックは大型投資で対抗

脱炭素社会に向けて需要が高まる電気自動車(EV)に欠かせない車載電池。富士経済によると、世界の市場規模は2035年に20年比で8.5倍の26兆4660億円に達すると予測しており、各国の企業が電池工場への投資を加速させている。

[産経新聞]
産経新聞

 脱炭素社会に向けて需要が高まる電気自動車(EV)に欠かせない車載電池。富士経済によると、世界の市場規模は2035年に20年比で8.5倍の26兆4660億円に達すると予測しており、各国の企業が電池工場への投資を加速させている。

パナソニックホールディングスが生産する電気自動車用の車載電池(同社提供)

 韓国のバッテリー大手、LGエナジーソリューションは米ゼネラルモーターズ(GM)と共同で、約26億ドル(約3600億円)を投じて米ミシガン州に電池工場をつくると発表。既存工場にも約17億ドルを投資して生産能力を5倍に増強する。インドネシア中部ジャワ州でも工場建設を予定している。

 独フォルクスワーゲンは今月、電池事業を担う新会社の設立を発表した。30年までに電池事業に計200億ユーロ(約2兆8千億円)以上を投資し、世界的なシェア獲得を目指す。

 一方、パナソニックホールディングス(HD)は米EV大手テスラと共同で、17年1月に米ネバダ州で世界最大規模の電池工場「ギガファクトリー」の稼働を開始した。パナソニックHDにとって約2千億円の大型投資だったが、工場の立ち上げがうまくいかず赤字が続き、21年3月期に初めて黒字化にこぎつけた。

 パナソニックHDが新たに計画する米カンザス州の工場にはギガファクトリーを大きく上回る最大5500億円を投じる。大型投資に懸念の声も出そうだが、各国の追い上げに対し北米でのトップシェアを維持するため投資を決断した。

 ただ、パナソニックHDの楠見雄規社長は13日の脱炭素の取り組み発表の中で「いかに投資を抑えて安い設備で増産できるかも重要な要素」と話しており、コストを抑えながらの増産態勢構築も模索するとみられる。(桑島浩任)

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