――新型コロナウイルス禍の収束が見えない
「デベロッパーの中では新型コロナの影響を割と強く受けた。影響を受けた事業、受けない事業で二極化しており、影響を受けたホテルや商業施設ではインバウンドに早く戻ってきてほしい」
――再生可能エネルギー発電事業が急成長した
「国は2030(令和12)年までに再エネ発電を倍以上に増やす政策をとっており、大きな成長が見込める。当社では100億円以上の利益が出るものをコア事業としており、再エネ事業も入るめどが立った」
――早い段階で再エネ事業に着目した理由は
「社会貢献事業として始めたが、事業性も優れていた。不動産事業は常に景気の影響を受ける。それとは逆に再エネ発電は電力の固定価格買い取り制度もあって収支が安定しているのが魅力的だった」
――企業が事業活動で使う全電力を再エネで賄う「RE100」達成を大幅に前倒しして今年中とした
「社長就任時の達成目標は50年度だったが、そんな悠長なことは言ってられない。あくまで達成は通過点。環境経営という目指すべき目標の一つだ」
――渋谷駅周辺で進む大規模再開発の考え方は
「渋谷の魅力はいろいろな考えを持つ人、業種、思想などが混ざり合うカオス的な多様性。バリアフリーなど基本インフラの整備は必要だが、全て計画的につくるより、地元の人などの考えやアイデアがかみ合って成長する街の方が面白い。自然に進化していく街であるべきだ」(福田涼太郎)
おかだ・まさし 大阪大工卒。昭和57年東急不動産入社。平成24年執行役員ビル事業本部長、27年東急不動産ホールディングス執行役員都市事業担当、29年東急不動産専務執行役員、令和元年上級執行役員副社長などを経て、2年4月から現職。岡山県出身。
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