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» 2023年05月16日 08時10分 公開

電子部品、7社が売上高過去最高 スマホ低迷も円安寄与

売上高はニデックや京セラなどが初の2兆円を達成するなど、7社が過去最高を更新した。

[産経新聞]
産経新聞

 電子部品大手8社の令和5年3月期連結決算が15日、出そろった。売上高はニデックや京セラなどが初の2兆円を達成するなど、7社が過去最高を更新した。パソコンやスマートフォン需要の低迷で下期は多くの企業が失速したが、円安だった上期が業績を牽引(けんいん)した。

 5年3月期の電子部品業界は、電気自動車(EV)関連や半導体製造装置などが好調に推移した一方、パソコンやスマホ需要の低迷、新型コロナウイルス禍によるサプライチェーン(供給網)の混乱が業績のブレーキ要因となった。ただ、円安の進行が通期業績を引き上げ、多くの企業で売上高が過去最高を更新する結果となった。

 15日発表した京セラは売上高が前期比10.1%増の2兆253億円で初めて2兆円超えを達成。円安効果で売上高が1900億円引き上げられたことなどが影響した。谷本秀夫社長は「売上高を1兆円増やすのに22年はかかりすぎたと反省している」と述べ、3兆円は11年には達成したいとした。一方、最終利益は13.8%減の1279億円。スマホの需要減や原材料高によって減益となった。また、消費者向けスマホから撤退の方針も明らかにした。

 ニデックは初の売上高2兆円超えとなったが、最終利益は66.9%減の450億円。「長年のひずみの整理」として構造改革費に757億円計上したことが響いた。永守重信会長は「成長神話を取り戻す」と強調し、6年3月期の業績予想では一転して過去最高益を見込む。

 オムロンは売上高が過去最高、最終利益も過去2番目の水準と好調だった。工場自動化を中心とした制御機器事業が業績を引き上げた。また複数のメーカーが、需要低迷や原材料費高騰などの事業への影響はゆるやかに改善するとみており、生産性向上や価格転嫁を進めて収益性改善を図る。(桑島浩任)

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