関東大震災の発生から9月1日で100年の節目を迎えるのを前に、防災グッズへの関心が高まっている。生活用品などを取り扱う量販店「ハンズ」では、8月に入り全店で特設コーナーを開設。今年8月の全店での防災グッズの売り上げは昨年8月の約1.5倍になっているという。ハンズの防災用品担当バイヤーに、グッズをそろえる際の注意点やおすすめの防災グッズを聞いた。
ハンズでは防災意識を高めてもらおうと、身のまわりにある物などを日常だけでなく、災害などの非常時にも役立てることができる「フェーズフリー」をキーワードに防災用品を取りそろえた。ハンズ新宿店の特設コーナーでは、防災食品約150種類、防災用品約400種類を取り扱っている。
防災食品では、1本食べるとご飯1杯分(約170キロカロリー)程度のエネルギーが補給できる非常食「えいようかん」(井村屋、5本入り648円)などを用意した。ハンズで防災用品担当バイヤーを務める小松達郎さんは「(災害時には)食品については持ち出しを含めて(最低でも)3日分は備えた方がいい。栄養バランスや(味の)好みなども加味して備えていただければ」とアドバイスする。
「防災ルームシューズITSUMO」(アルファックス、サイズはM・Lの2種類で各2750円)は、インソールに特殊な加工が施された中敷きを使用。災害時に散乱したガラス片などから足を守ることができる。左右兼用で「普段はルームシューズとして使用し、(災害時には)そのまま外に出ることもできる」(小松さん)という。
「いつでもランプtsuita昼白色」(日本防災スキーム、3135円)は、通常の電球として使用する際には蓄電され、停電時には自動で点灯するLED電球だ。小松さんは「通常は玄関などで使用し、必要なときに持ち出しをするようなイメージ。足元を照らすときなどに使用できる」と指摘する。
また、「座れる玄関防災バッグ」(コジット、1万3200円)は、2リットルのペットボトル6本が収納できる大きさが魅力。普段は玄関用のチェア、災害時にはリュックとして使用できる2WAY仕様の防災バッグとなっている。
小松さんは「玄関に置けるものとして、水と食料、衛生用品などの最低限のものは備えてほしい」と話している。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上