日産自動車とJVCケンウッドは31日、電気自動車(EV)の車載電池を再利用して商品化したポータブル電源を発売すると発表した。マイナス20度〜60度の環境での動作保証を実現し、世界初の車載使用や非常時電源としての長期間保管を可能にしたという。価格は17万500円。日産は9月1日から全国の販売店で発売。JVCケンウッドは年内に自社ブランドで販売を始める。
今回のポータブル電源は両社と、日産のEV「リーフ」の電池の再利用事業などを手掛けるフォーアールエナジー(横浜市西区)の3社で共同開発した。
電源は、リーフ用電池の特性を生かし、夏場や冬場の車内でも使用できるほか、自己放電が少なく満充電から1年後でも約84%の電池残量を確保できるため、非常時の給電用としての備蓄ニーズにも対応する。充電容量は633ワットアワーで、約2千回繰り返し充電できるという。
EV用電池の再利用は、電源の製造時の二酸化炭素(CO2)発生を抑制できるほか、EVの中古車の価値向上につながる期待もある。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上