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» 2023年09月04日 09時08分 公開

東京で大阪の建機を遠隔操作、大林組がデモ

建設業界が抱える人員確保と生産性向上という課題解決に向け、大林組は次世代施工技術を実際の工事現場に積極導入する考えだ。

[産経新聞]
産経新聞

 大林組は1日、東京・六本木の高層ビルから約400キロメートル離れた大阪府枚方市に用意した建設機械を遠隔操作する次世代施工技術のデモンストレーションを行った。建設業界が抱える人員確保と生産性向上という課題解決に向け、大林組は次世代施工技術を実際の工事現場に積極導入する考えだ。

大林組は400キロ離れた場所に用意した建設機械の遠隔操作を披露=1日、東京・六本木(遠藤一夫撮影)

 デモは、六本木のビルと枚方市の大林組西日本ロボティクスセンターを専用回線で結んで行われた。同センターにはパワーショベルとダンプカー、ブルドーザーが置かれ、六本木のオペレーターがパワーショベルを遠隔操作して土砂をダンプに積み込んだ。ダンプとブルドーザーの作業内容はオペレーターにより事前に設定されており、自動で作業が進められる仕組み。一人のオペレーターが複数の建設機械を操れるため、生産性の改善につながる。

 この日のデモは、一般社団法人の運輸デジタルビジネス協議会(東京都港区)と千葉房総技能センター(千葉県市原市)が共催した建設機械の遠隔操作競技会「e建機チャレンジ2023」のなかで行われた。競技会は昨年に続き2度目で、建設エキスパート、学生eスポーツ、社会人、プロゲーマーの4チームが参加。六本木から約70キロメートル離れた千葉県大多喜町の重機訓練施設に用意されたパワーショベルとダンプカーを遠隔操作し、土砂を運ぶタイムを競い合った。タイムのほか作業ミスなども評価され、建設エキスパートチーム(丸磯建設)が優勝した。

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