2025年大阪・関西万博で、会場のシンボルとして建設されるリング型の大屋根において、人々が回遊できる屋上に施される緑化を、大和ハウス工業子会社の大和リース(大阪市中央区)が請け負うことが26日、分かった。緑化は、強い日光や潮風にさらされる屋上を快適な空間にする働きがある。
大和リースは、商業施設の開発や公園の受託運営、屋内外の緑化など、幅広い事業を手掛ける。建物の屋上や壁面の緑化事業では、国内約2割のシェアを持つ。
万博会場の大屋根は円周約2キロ、高さ最大20メートルで、完成すれば世界最大規模の木造建築となる。リング上部の水平投影面積(上空から見て平面と見なした際の面積)は約6万平方メートル。大和リースは約3万5千平方メートルを緑化する。
万博会場が設置される夢洲(大阪市此花区)は人工島で、リングは半年間の開催期間中、潮風や強い日光に照らされる。大和リースは現在、そのような環境にも適した植物の選定に向けた実験を進めている。現時点では、イネ科の植物「チガヤ」などの利用が有力視されている。(黒川信雄)
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