現店舗に通信技術を掛け合わせた「未来のコンビニ」実現を目指すローソンと親会社のKDDIは、スマートフォンの契約から家計見直しまで、幅広い分野の相談を受け付ける遠隔対応窓口「よろず相談所」を3都県の一部店舗でテスト運用している。
現店舗に通信技術を掛け合わせた「未来のコンビニ」実現を目指すローソンと出資するKDDIは、スマートフォンの契約から家計見直しまで、幅広い分野の相談を受け付ける遠隔対応窓口「よろず相談所」を3都県の一部店舗でテスト運用している。身の回りの困りごとを土日含め予約なしで相談できるのが特長。未来のコンビニ実現に向けた核心事業の一つに位置付けており、店舗の利便性向上につなげたい考えだ。
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東京都文京区のローソン千駄木不忍通店に設置されたよろず相談所。個室型作業スペースに似た外観のボックス内では、スマホの機種変更の相談に対し、端末の画面に映し出されたKDDIのオペレーターが資料や動画を織り交ぜながら最適なプランを提示した。
テスト運用は、東京、兵庫、鹿児島の計8店舗で1月から開始。相談対象はおおむねスマホ、クレジットカード、電気・ガス、家計相談の4分野。千駄木不忍通店のみ薬剤師による服薬指導なども受け付ける。
端末上でタッチして相談分野を選択後、各専門の担当者が画面に登場。家計相談であればファイナンシャルプランナーの有資格者が対応する。併設された小型カメラを通じて利用者の本人確認書類をチェックし、現行の契約内容に基づいた相談をすることができる。
スマホや金融関連などの相談は午前10時〜午後8時(電子処方箋の受付のみ午後5時半まで)。土日もサービスを提供しているのが強みで、気軽に体験してもらうことを重視し、無料で利用予約の必要もない。
現時点で利用状況から認知度は十分とはいえず、チラシ配布などで周知を図っているが、地域によっては近隣店舗で各種手続きを済ませられる利点は大きい。ローソンの担当者は「店舗が地域コミュニティーのハブになるべく、よろず相談所が集客力の向上につながれば」と期待する。
テスト期間は「今年春以降をいったんの区切りにする」(同担当者)とし、本格運用に向けたサービス内容の検討を進める方針。
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