日立と電通が生成AIで協業 スーパーで売れ残りそうな食材予測、レシピを紹介

日立製作所と電通、電通デジタルは23日、生成AI(人工知能)の領域で戦略的に協業すると発表した。生活者向けに革新的な生成AIサービスの開発・提供を目指す。協業の第一弾として、食品ロスの削減に貢献する新サービスを共同で検討する。

» 2025年04月24日 08時33分 公開
[産経新聞]
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 日立製作所と電通、電通デジタルは23日、生成AI(人工知能)の領域で戦略的に協業すると発表した。生活者向けに革新的な生成AIサービスの開発・提供を目指す。協業の第一弾として、食品ロスの削減に貢献する新サービスを共同で検討する。

生成AIで協業する日立製作所の吉田順AI CoE Generative AIセンター本部長(右)と電通デジタルの山本覚最高AI責任者(中央)、電通の並河進グロースオフィサー=23日、東京都千代田区(黄金崎元撮影)

 今回のプロジェクト「AI for EVERY」は3社の蓄積した技術やノウハウを組み合わせることで、人手不足や廃棄ロスなどの社会課題の解決に向けた生成AIサービスを創出する狙いがある。

 第一弾ではスーパーなど流通業界向けの新サービス「今日の気まぐレシピ」を共同で検討する。日立の技術で、店舗で売れ残りそうな食材を予測。電通のクリエイターの知見を学習した生成AIがその食材に関連するレシピを考案する。

 さらに電通デジタルの広告ノウハウを生かし、スーパーの売り場に置いたデジタルサイネージやスマートフォンのアプリで顧客にレシピを提案する。3社は年内の提供を目指す。

生成AIの協業について説明する日立製作所の吉田順AI CoE Generative AIセンター本部長(右)と電通デジタルの山本覚最高AI責任者(中央)、電通の並河進グロースオフィサー=23日、東京都千代田区(黄金崎元撮影)

 今後のプロジェクトの展開について、日立で生成AI事業を統括する吉田順氏は23日に都内で開いた記者会見で「生活者と接点があり、アドバイスを求められる銀行、保険、不動産などのサービスを検討したい」と語った。

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