コンテンツ産業「成長する」65% 企業の多くが期待 参入意欲は道半ば

アニメやゲームといった、日本のコンテンツビジネスは今や、海外に名をはせる主要産業へと成長した。一方、コンテンツビジネスへの参入はまだ少ない状況もアンケートで明らかになった。

» 2025年05月08日 13時23分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 産経新聞は3月中旬〜4月中旬、主要企業アンケートを実施し、107社が回答した。

 アニメやゲームといった、日本のコンテンツビジネスは今や、海外に名をはせる主要産業へと成長した。一方、コンテンツビジネスへの参入はまだ少ない状況もアンケートで明らかになった。

 日本のコンテンツ産業が今後「成長する」と回答したのは全体の65.4%。「成長しない」との回答はゼロ。無回答が33.6%だったが、多くの企業が有望視していた。

 成長が期待できる分野としては「アニメ」が最も多く57.9%。「ゲーム」が53.3%、映画やドラマなどの「映像」が30.8%となった。また、レストランを格付けする「ミシュランガイド」で、東京の飲食店が多数の星(ポイント)を獲得するなど、日本の食文化が国際的に評価が高いことを受け、「食文化」の回答は46.7%にのぼった。

 一方で、こうしたコンテンツビジネスを自社で「展開している」と回答したのは15.9%。「検討している」は4.7%にとどまった。「どちらでもない」が半数の50.5%を占めており、参入意欲は道半ばであることをうかがわせた。

 展開している企業では、アニメのゆかりの地をめぐる「アニメツーリズム」を通じて、買い物などに使えるポイントを旅行者に付与する事例や、「地方の観光活性化につながる映画・アニメの製作委員会への出資」などの取り組みがあり、コンテンツビジネスへの関わり方も多様であることが分かった。(織田淳嗣)

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