海洋研究開発機構は12日、神奈川県横須賀市で開発中の深海無人探査機「うらしま8000」を初めて報道公開した。7月に房総半島沖の日本海溝で潜航試験を行い、現在の深海探査能力を大きく上回る水深約8千メートルに挑む。
海洋研究開発機構は12日、神奈川県横須賀市で開発中の深海無人探査機「うらしま8000」を初めて報道公開した。7月に房総半島沖の日本海溝で潜航試験を行い、現在の深海探査能力を大きく上回る水深約8千メートルに挑む。順調にいけば来年度以降に本格運用が始まり、海底の状況把握や資源探査、防災研究での活用が期待される。
うらしま8000は全長10.7メートル、高さ1.5メートルで重さは7トン。水深約8千メートルで30時間ほど航行でき、事前にプログラムされた航路を自律的に進みながら観測を行う。
海洋機構によると、日本が排他的経済水域(EEZ)内で保有する水深6千メートル以上の水域の面積は世界一。これに対し、最も深く潜れるのは老朽化が進む有人潜水調査船「しんかい6500」の水深6500メートルで、より深い深海底にはアクセスできなかった。
潜航試験は7月19日から8月1日まで行い、洋上の船舶から海中に投入後、水深8千メートルで性能などを確認する。11月には東日本大震災の震源域である宮城県沖の日本海溝でも潜航する予定。開発に携わった海洋機構の中谷武志グループリーダー代理は「ようやくここまで来た。油断せずに成功させたい」と話した。
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