塩野義製薬が12日発表した2025年3月期連結決算は、純利益が前期比5.2%増の1704億円だった。
塩野義製薬が12日発表した2025年3月期連結決算は、純利益が前期比5.2%増の1704億円だった。売上高に当たる売上収益は前期比0.7%増の4382億円、営業利益は2.1%増の1566億円で3期連続過去最高を更新した。
同社は今月、日本たばこ産業(JT)の医薬品事業とJT傘下の鳥居薬品の買収を発表。今期は「飛躍する一年」として更なる増収を目指しており、26年3月期の業績予想では、前期比20.9%増の売上収益5300億円を見込む。
25年3月期では、抗エイズウイルス(HIV)薬のロイヤルティー収入の大幅増や抗菌薬セフィデロコルの海外展開拡大が寄与。一方、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いたことから、新型コロナやインフルエンザ治療薬の売上収益は当初想定の723億円を下回り、前期比29.5%減の518億円となった。
今期については、買収するJTの医薬事業と鳥居薬品の売上貢献に加え、注力する感染症薬などの国内事業を中心に大きく業績を伸ばす方針。手代木(てしろぎ)功社長は記者会見で、買収について「われわれとのシナジー(相乗効果)が非常に高く、低分子領域について質・量の両面で強化していく」と強調した。
また、トランプ米政権の関税政策などによる影響については「医薬品に関してどのような影響があるかは読みにくい状況で、注視していく」と説明。今期の業績予想には織り込んでいないとしている。(清水更沙)
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