トヨタが新多目的車「RAV4」を世界初公開 6年ぶりに全面刷新、独自ソフトを搭載

運転支援技術などを常に最新の状態に更新する次世代車「SDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル」の世界戦略車と位置づけ、2025年度中に日本と北米、欧州で発売を始める。

» 2025年05月23日 12時30分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 トヨタ自動車は21日、スポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」の新型車を世界で初めて公開した。約6年ぶりの全面刷新で6代目となる新型車は独自開発した車載基本ソフト(OS)「アリーン」を初めて採用。運転支援技術などを常に最新の状態に更新する次世代車「SDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル」の世界戦略車と位置づけ、2025年度中に日本と北米、欧州で発売を始める。

トヨタが発表した新型「RAV4 Woodland」=21日午前、東京都江東区(相川直輝撮影)

 「トヨタのSDVへの挑戦はRAV4から始まる」。同日、東京都内で行われた発表会でサイモン・ハンフリーズ取締役執行役員はこう強調した。

 アリーンの採用で運転支援技術などはスマートフォンのアプリのようにソフトが更新することで、常に最新の状態となる。車の買い換えなどをしなくても、機能の追加や強化できる。トヨタは新型車の状況を踏まえ、他の車種でも今後、アリーンの採用を広げていく考えだ。

 新型車はハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を用意した。ガソリン車は設定しなかった。PHVは新開発のハイブリッドシステムを採用し、車載電池の大容量化や高効率化も実現。電気のみで走る「電気自動車(EV)モード」の航続距離は、従来モデルの95キロメートルから150キロメートルに伸びた。

 SDVの開発は、電気自動車(EV)大手の米テスラなど米中の新興メーカーが先行。トヨタも対応を急いでいた。

 1994年に初代が発売されたRAV4はSUVブームの火付け役で、米国を中心に世界で高い人気を誇る。2024年の世界販売台数は約104万台で、トヨタ全体の約1割を占めてる人気車種となっている。

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