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「自分は安全」の認識と実態に大きなギャップ――消費者のセキュリティ意識

9割以上の人が「自分は安全」と思っているが、半数近くは1カ月以上もコンピュータをアップデートしていなかった。

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 インターネットの脅威から自分は守られていると思っていても、実際にはセキュリティソフトが更新されておらず、新手のマルウェアを防ぐことができていない――。サイバーセキュリティに関するコンシューマーの意識調査で、こんな無防備な実態が浮き彫りになった。

 調査は10月の全米サイバーセキュリティ啓発月間に合わせ、McAfeeとNational Cyber Security Alliance(NCSA)が実施した。

 それによると、ネットセキュリティを最新の状態に保つことは重要だとの認識は回答者の98%が持っており、自分は安全だと考えている回答者も93%に上った。

 ところが研究者がリモートから回答者のコンピュータをスキャンして調べた結果、この認識と実態の間には大きなギャップがあることが判明。半数近い48%のコンピュータは過去1カ月の間にアップデートされていないことが分かった。

 実際、「ウイルスに感染したことがある」との回答は54%、「スパイウェアに感染したことがある」のは44%に上っている。

 防御措置としては、ウイルス対策ソフト(87%)を筆頭に、ファイアウォール(73%)、スパイウェア対策ソフト(70%)、フィッシング対策ソフト(27%)を導入しているとの回答だった。

 だが、これについてもスキャンして実態を調べたところ、ファイアウォールを導入しているという回答者のうち、実際に動作させていたのは64%のみ。スパイウェア対策ソフトがあると答えた70%のうち、実際に持っていたのは55%のみだった。

 Webやメールの安全性については、回答者の25%が「フィッシング」という言葉を聞いたことがなく、正確な意味が分かっていない回答者も46%を占めた。

 Webサイトを閲覧する前に安全かどうかを確かめることが重要だとの認識は98%が持っているが、64%は「どうやって安全かどうかをチェックしたらいいのか分からない」と答えている。

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