コラム
IT部門は経営者の期待を背負って何をするべきか:Gartner Column(2/4 ページ)
ガートナー エグゼクティブ プログラム (EXP)エグゼクティブ パートナーを務める小西一有氏のコラムの2回目。経営者からIT部門へ向けた前回とは反対に、CIO/IT部門が経営者の期待を受けてするべきことについて話す。
ビジネスの有効性を高めるには、エンタープライズレバレッジを生み出すための取り組みにおける出発点として、まずテクノロジーの有効性を確保することが必要となります。
CIOは、自らの戦略に合致した領域をレバレッジの源泉とするために、まずテクノロジー領域に注目しています(図2左)。企業は、特に自動化やコスト削減といった領域では、情報テクノロジー関連の源泉はすぐに収益逓減点に達すると多くのCIOは指摘します。しかし、2006年以降のCIOの役割は、コスト抑制額を測定することから、ITのビジネスへの影響を実証することへ移行してきたことにより、役割は大きく変化してきたと2006年末に実施したCIOサーベイの結果から読み取れます。
CIOは、プロセスおよびシステムの標準化、統合、そして向上を目的としたイニシアティブを実行することで、テクノロジーレバレッジを企業に適用し続けられると考えています。ビジネスプラクティス(実態)やビジネスプロセスの変更をしないとさらなる成長、サービス改善、またはコスト削減のための方策をCIOが発見できないとき、テクノロジーレバレッジは収益逓減点に近づいています。ビジネスプラクティスやビジネスプロセスを変更するとなると、アジリティ、情報、または、イノベーションなどを組み合わせたより複雑な形態のレバレッジが必要となります(図2右)。
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