ニュース
マツダ、VMwareで全社のサーバ台数を40%削減へ:消費電力量は4分の3に
マツダは、ヴイエムウェアの仮想化技術を用いて全社規模のサーバ統合を進めている。2010年までにサーバの台数を40%削減する見通しだ。
マツダは、ヴイエムウェアの仮想化技術とNEC製品を用いてサーバを仮想環境に統合し、2010年までに社内全体のサーバ台数を40%削減する計画を進めている。NECとヴイエムウェアが12月4日に発表した。
マツダは既存の物理サーバの保守期限切れに伴い、サーバの更新を検討していた。環境関連の中期計画「マツダグリーンプラン2010」で掲げている二酸化炭素の排出量の削減を目指し、サーバを仮想的に統合することで省電力化を進めることに決定した。
ヴイエムウェアの仮想化製品「VMware Infrastructure 3」を使いサーバを仮想化することで、物理サーバを稼働させた場合に比べ、電力を約25%削減できるという。サーバの更新に伴うハードウェアやソフトウェア、人件費といったコストの削減や、更新作業の短期化も目指す。
サーバの仮想化に伴い、NECのサーバ「Express5800/120RJ-II」とSAN対応のストレージ「iStorage D8」を新たに導入した。物理サーバから仮想サーバに移行する技術支援や保守は、NECが担当する。「システム構築のコストやサーバの台数は非公開」(NEC広報)としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「仮想化してコストを削減できるか見極めを」――大分県庁のVMware活用法
大分県庁は、ヴイエムウェアの仮想化技術でサーバを統合し、県庁のシステムを全体最適化する計画を進めている。 - 慶應義塾、3万3000人が使う学内インフラをVMwareで構築 運用管理は3人で
慶應義塾は3万3000人が利用する学内インフラをVMware Infrastructure 3で構築。100台のサーバを12台に減らし、運用管理の効率化を果たした。設置面積や消費電力の削減にも寄与している。 - 千葉県佐倉市、VMwareで約50台のサーバを8台に 4000万円のコスト削減に
千葉県佐倉市は、各担当課に設置していた業務サーバをヴイエムウェアの仮想化製品で集約した。5年間で約4000万円のコスト削減効果を見込んでいる。 - 北海道の総合行政システム、VMwareでサーバを仮想化――物理サーバレスになった自治体も
北海道で自治体向けに総合行政システムを提供する北海道自治体情報システム協議会は、同システムのサーバの仮想統合にVMwareを採用した。人件費やシステムコストを削減できた。 - マツダがデータ圧縮アプライアンス導入、新車の設計データを3分の1に圧縮
マツダは、データ圧縮アプライアンスの導入でCADデータの圧縮に成功した。ストレージ投資コストも削減できた。