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情シス部門が主役になる日「2009 逆風に立ち向かう企業」ソニー(2/2 ページ)

ソニーは2008年末、大規模な人員削減を発表した。コスト削減の圧力が強い一方で、情報システムを長期的な成長エンジンとして位置づける。ビジネス部門に積極的に提案をするようなIS部門を目指すと話すのは長谷島眞時CIOだ。

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ITmedia 2009年はどんなことに取り組みますか。

長谷島 ソニーの基幹システムを稼働させるデータセンターのシンガポール移転を進めます。BCP(ビジネス継続計画)の一環です。既に拠点を開設しており、2011年度までまでに完了させる予定です。シンガポールは地震がなく、ディザスタリカバリの観点から見てもふさわしい立地なのです。情報システムの重要性を考えると、景気の動向を問わず災害対策は手を抜けない取り組みと考えています。

ITmedia IS部門の一般的な悩みとして、経営者が情報システムに理解を示してくれないといった話を聞きます。CIOとして、経営者に情報システムの重要性を理解してもらうにはどうしたらいいと考えますか。

長谷島 ITに関心のない経営者はいません。ただ、IS部門とどのように会話していいか分からないという状況はあります。経営資源には、人、モノ、金、情報の4つがあります。中でも最も扱いが難しいのが情報といわれており、まさにITはその典型例といえるでしょう。経営者はITに関心があるからこそ、IS部門との情報のやり取りがスムーズにいかないことに苛立つのです。

 例えば、サーバなどを購入すると、その後保守などにコストがかかります。これが経営者には感覚的に理解できないことがあります。「なぜ買った後に金がかかるのか」というのが経営者の直感的な考え方です。CIOは、費用などについて根気良く説明する必要があるのです。

ITmedia 2009年に個人的にやってみたいことは何ですか?

個人的には、自由でリラックスした時間を持ちたいです。健康でいたいですね。そのためにはオンとオフの切り替えが必要です。秘訣はお酒です。IS部門には、システムが安定稼働していて当たり前、不具合が起きれば叩かれるという宿命があります。そうした途切れないプレッシャーの中で仕事をしていくには、お酒はやはり良い味方といえます。

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