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楽天、日本最大級のマーケティングDBで顧客を一元把握Teradata PARTNERS 2009 Report(2/2 ページ)

ワシントンD.C.の「Teradata PARTNERS 2009」で10月19日夕方、楽天が事例セッションを行い、「楽天経済圏」とそれを支える「楽天スーパーDB」を紹介した。

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 楽天スーパーDBには、各サービスに登録された7000万人の会員情報、4200万点に上る商品の購買履歴、サービスやポイントの利用履歴などの情報が集約されている。「日本最大のマーケティングデータベース」と呼んでもいい。

 従来であれば、各サービスごとにこれらの情報が分析されていたが、楽天スーパーDBでは楽天経済圏で横断的に分析を行い、消費性向、趣味・嗜好、ライフスタイル、価値観といったサイコグラフィック(心理学的)な属性をはじき出し、DBに再投入しているという。

 「2006年から複数のDB製品を対象にベンチマークテストを開始したが、他の2倍から5倍という高いパフォーマンスが決め手となり、Teradata Active Enterprise Data Warehouse 5550を採用した」(景山氏)

 データマイニングツールはSPSS Clementineを、BIツールはBusiness Objectsをそれぞれ活用する。

 こうした顧客ごとに分析された情報は、パーソナラズされたメールマガジンやバナー広告、あるいはリコメンデーションに生かされている。今年5月からは、きめ細かい分析情報を基にしたターゲティング広告もスタートし、レスポンスが数倍に高まる効果も生んでいる。また、2つ以上のサービスを利用するクロスユース率も、2年前の31.4%から38.2%へと高まったという。

 景山氏は、「楽天経済圏における顧客の動向を一元的に理解し、顧客により良い体験を提供したい」と話す。

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