経営者のための「超」iPhone入門:経営者がゼロから分かるコンピュータ(3/3 ページ)
今回は旋風を巻き起こしているiPhoneについて、その理由をビジネスでの利用可能性について「“超”iPhone入門」として勉強します。
面白くする仕組み(=App Store)を持っている
というところが圧倒的に強いと理解していただければいいでしょう。
では、iPhoneを自分の会社で活用するにはどうしたらいいか。iPhoneの企業活用については、別に機会を設けてお話させていただきたいと思っていますが、iPhoneの強さは、まず手に取ってみないと分かりません。かっこよさ、使いやすさ、面白さと言ったiPhoneの魅力の秘密でお分かりかと思いますが、カメラ機能、重さなどスペックを並べて比較するような感覚とは違った魅力があるのです。
ここは重要なポイントです。従来の携帯電話は、ある意味この「スペック競争」の考え方でのみ作られており、それがガラパゴス化につながったといえます。他社との競争という相対的な世界から、「機能はよく分からないけどiPhoneが欲しい」というように絶対的な世界に持ち込んで、圧倒的な勝利を収めたのです。日本のメーカーを含め、製品開発の根本的な考え方を変えるかもしれません。この流れは、消費者市場だけでなく、企業市場にも訪れると考えられます。
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著者プロフィール:松永 エリック・匡史
野村総合研究所 情報・通信コンサルティング部 上級コンサルタント。Berklee College of Music、青山学院大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。ビジネス・コンサルタント。米国通信会社AT&T及びAT&T Solutionsにてコンサルタントとしてのキャリアをスタート。その後グローバル・コンサルティングファームであるアクセンチュアの先端テクノロジーGシニアマネジャーとしてグローバルレベルでのIT最新技術を駆使したコンサルティング及び、メディア&エンターテイメントグループの立ち上げメンバーとして最新ITを駆使したインターネット時代の新たなメディアやエンターテイメント業界の戦略コンサルティング領域を開拓。現在は、野村総合研究所情報・通信コンサルティング部にて、通信・ハイテク事業者向けの戦略コンサルティングをベースに映画、音楽、放送、ゲーム×IT×通信と幅広い分野におけるコンサルティング領域にて活躍する。twitterIDはEricMatsunaga。
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