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残された時間を価値あるものにビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/3 ページ)

限られた時間を有効に使うためには、時間だけではなく価値を管理する必要がある。人生も仕事も楽しめるタイムマネジメント方法とは。

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 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。


 ワークライフバランスという言葉に代表されるように、仕事とプライベートの両立というのは、長い仕事人生を充実したものにするためにも、欠かせないコンセプトです。しかし、両立といっても時間のバランスをとるだけでは意味がありません。

 目標設定した時間内に、望むべき成果を出してこそ、両立と言えるのです。人生を楽しみつつ、仕事の結果も残せる知的生産力の高いビジネスパーソンになるためのタイムマネジメント法を紹介します。

あなたは、人生モノサシのどこに位置するか?

 日本人男性の平均寿命は78歳、女性であれば86歳です。例えば、40歳の男性であれば、(78-40)×365(日)×24(時間)≒33万3000時間。これがあなたに残された時間です。


結果を出して定時に帰る時短仕事術

 あなたが生涯のうちに成し遂げたいことは、この時間内で達成できそうでしょうか?

 もちろん、あなたが世界有数の長寿国の平均余命を全うできる保証はありません。寿命には個人差がありますし、事故や病気でもっと早く死ぬことだってあり得るわけです。そして、生まれた国が違えば、あなたはもうこの世にいない可能性もあるのです。ちなみに男性の場合、南アフリカ共和国の平均寿命は約50歳、シオラレオネにいたっては37歳。もし、そうだとしたら、あなたは悔いのない人生を送ったと自信を持って言えるでしょうか?

残り時間を強く意識した時、人生が輝き出す

 今、こうしている間にも、刻一刻と時間は流れています。あなたは毎年、誕生日が訪れるたびに、実に8760時間もの時間を消費したことになります。誰でも人生のカウントダウンを意識すればするほど、早く何かやらねば、と考えてしまいます。しかし、慌ててはいけません。

 減る一方の残り時間を意識する時に、一番考えなければならないのは、時間の長さではなく、自分にとっての価値です。自分にとって価値のあることに時間を投資しなければまったく意味はありません。やみくもに仕事をして、忙しさでまやかしの充実感を味わっている場合ではないのです。

 昔、不治の病で余命の短いことを宣告された患者がいました。その患者は、いったん自暴自棄に陥りましたが、まもなく霧が晴れたように開眼し、残り少ない時間を有意義に過ごしました。

 その後担当医は病気が治り、元の生活に戻ることができる方法を見つけ患者に知らせましたが、意外なことに患者は喜びませんでした。なぜなら、患者にとっては、残された短い時間こそがかけがえのない輝いたものだったからです。患者は、終わりのない時間を再び与えられ、どう考えればよいのか分からなくなったのでしょう。

 死期が近いと、本当に大事なことが何かを真剣に考えるものです。たとえ余命が短くとも、残り時間を意識することで、人生が輝くことだってあるのです。

 まずは、平均寿命のタイムラインの中で、あなたの現在地をもう一度、見つめ直してみませんか? そして残り時間内に、「あなたの本当にやりたいこと」が実現できるかどうか、考えてみませんか?

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