バイラルループ――FacebookからTwitterまで、優れた企業は今どう成長しているのか:海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(1/4 ページ)
躍進を遂げる「バイラルループ企業」とは? バイラル式に成長する企業の特徴とは? 注目のテーマについて、最新の海外ベストセラーが解説する。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
3分で分かる『バイラルループ』の要点
- タッパーウェア社のように、インターネットが大普及する何十年も前に「バイラル1」型の成功を収めた伝統的な企業がある
- オンライン企業は、Webサイトのメンバーが友人を招待することによって広がり成長する
- このようなパターンにより急激に成長した場合、「バイラル拡大ループ」が生まれる。
- メンバーから友人への紹介を元に拡大した「バイラルループ」
- Facebookのような無数につながったバイラルループにより作られた「バイラルネットワーク」
- バイラルループとバイラルネットワークを組み合わせた「ダブルバイラルループ」
- オンライン製品の質が高いため、サイトはバイラル効果を得るための営業や広告は必要としない
- Hotmail、YouTube、Facebook、LinkedIn、Twitter、eBayなどのバイラル企業は明確なコンセプト、使いやすさ、素早い導入など共通する特徴を持っている
- Webが提供するものの「バイラル係数」は測定可能である。メンバーが全員1人ずつ新メンバーを増やしたことを示す1.0ポイントを出すと、その企業は飛躍的に成長できる
- バイラル成長は素晴らしい製品やサービスにとって必要不可欠な要素である。また、インターネット接続機器として直にPCの販売台数を抜くとされるスマートフォンに適している
本書から学べること
- 躍進を遂げる「バイラルループ企業」とは?
- バイラル式に成長する企業の特徴とは?
- バイラル係数が高いと飛躍的成長が保証される理由とは?
- あなたの会社がバイラル企業になる方法
本書の推薦コメント
2000年、科学を一般に広めたケンブリッジ大学の医師や研究者による「Naked Scientists」というグループは、奇妙な成長を続ける分野が行くバイラルな道について皮肉った説明をしています。その分野とは「エルビス・プレスリーのモノマネ」です。当時、エルビスのモノマネをする人は世界に8万5000人以上いました。しかし、エルビスが亡くなった1977年にさかのぼると、わずか170人しかいなかったのです。Naked Scientistsは、この調子では2019年までには世界人口の3分の1がエルビスのモノマネをすると述べています。もちろんこれは冗談ですが、「バイラル的成長」は違います。
YouTubeやGoogle、Ning、Facebookといったインターネットの大御所の驚異的な成長に注目して下さい。実際、Facebookの現在の驚異的人気を見ると、世界中のインターネットユーザーが30年後には全員Facebookのメンバーになっているというのは、信じられないことではありません。この驚くべき成長の理由は何でしょう? 彼は社会的流行を作り、経済的な力を持ったサイトを作るWebの能力に注目しながら、このタイムリーなトピックを本書で分析しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.