ニュース
バイラルループ――FacebookからTwitterまで、優れた企業は今どう成長しているのか:海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(3/4 ページ)
躍進を遂げる「バイラルループ企業」とは? バイラル式に成長する企業の特徴とは? 注目のテーマについて、最新の海外ベストセラーが解説する。
ホンとヤンは、「Am I Hot or Not」というサイトで多大な広告収益を得ます。しかし実はそれだけで終らなかったのが、彼らのアイデアの素晴らしいところなのです。
「ホンとヤンはサイト名をHot or Notに変え、写真ホスティングサイト(Ofoto)と提携を結びました。さらに、2つ目のサイトとしてMeet Meを2001年4月に立ち上げました。Meet Meでは、Hot or Notのユーザー同士が月額6ドルで通信し合うことができます。2002年の春までに、Meet Meはメンバーシップ料金で60万ドルの収益を上げました。また、2004年までに、Hot or Notは年間400万ドルを稼ぐようになりました」
ふたりはさらに、Meet Meというユーザー間の有料のSNSサイトを立ち上げ、メンバーシップ収益でも恐るべき利益を得ていったのです。
「このようなインターネット上でセンセーションを引き起こすに至ったのは、1つの理由があります。それは、サイトの訪問者が友人にサイトの事を話し、その人がまた友人にサイトの話をし、それが繰り返されたことです。これが「バイラル効果を得る」ということです。2008年、ホンとヤンはHot or Notで2000万ドルの収益を上げました」
このふたりの成功は、インターネット上の口コミ力に注目し、それを巧みに活用したものでした。若き企業家の発想は、さらなる「バイラル起業」を発展させていくことになります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.