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グローバル企業で働く人材に求められるスペック点検 あなたは日本を出ても活躍できるか(1/4 ページ)

わたしはこれまで大手総合商社などで合計20年以上にわたりクロスボーダービジネスに携わって参りました。

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 わたしはこれまで大手総合商社、日系大手ゲームソフトメーカーの海外事業部、米国系エンターテインメント企業などで合計20年以上にわたりクロスボーダービジネスに携わって参りました。現在は独立し、日本企業の海外むけマーケティングのサポート、ゲームなどエンターテインメント企業の海外事業をサポートするコンサルティング事業を展開しながら海外事業展開に関するセミナーの講師も務めております。

 まず下記の文章をお読みください。

  • Strategic thinker with proven ability to execute company strategy
  • High-level relationships at Tier 1 and Tier 2 distribution
  • Preferable to possess relationships in retail, distribution, reseller and OEM sales or some combination thereof
  • Propensity for technology products and ability to articulate product strategy
  • Strong leadership skills that motivate team members to achieve or exceed goals
  • Proven ability to thrive in a results-oriented company culture
  • Self-starter that excels in an autonomous and entrepreneurial type culture

 さてこの英語の文章はいったいなにを示すものでしょうか。

 まずこれがある仕事のJob Descriptionの一部である、あるいは企業内で使用される人事評価の基準であると想像できた方は、外資系企業にお勤めか外資系企業に転職した経験がある方と想像いたします。大学卒業以来ずっと日系の企業に勤務されている方にとっては、おそらく英語の意味は分かるものの、「いったいこれは何だ」と感じるのが正直なところではないでしょうか。

 この問いに対する答えは、昨年ある外資系IT周辺機器メーカーが日本事務所を開設するにあたり、Country Manager (日本支社長)をいわゆるヘッドハンターを使ってサーチしていたのですが、その人材に求められたスペックの一部分で、General Responsibilitiesとして記載されていたものです。(既に時効なので申しあげますが、実はこれは当時わたしにお声がけいただいたリアルな案件です)

 上記Responsibilityを簡単にまとめるとポイントとしては、

  • 戦略構築能力
  • 販路としての流通などとの広いコネ・人間関係
  • 強いリーダーシップ
  • 結果を出す力

 という感じでしょう。

 いかがでしょうか。このような「スペック」にピンとくるでしょうか。

 2010年7月にファーストリテイリング、楽天が相次いで2012年末ころまでにグループの公用語を英語にすると発表し、話題を集めました。

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