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Google、レストランガイドのZagatを買収 地域情報サービス強化が狙い
Googleはザガットサーベイの情報を検索やGoogleマップに統合し、地域情報サービスの強化を図る。
米Googleは9月8日(現地時間)、レストランガイド「ザガットサーベイ」を発行する米Zagatを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Zagatは1979年創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。100都市以上のレストランやショップ、ホテルの評価ガイドを書籍とWebサイトで提供している。ミシュランガイドのようなプロの評論家ではなく、一般利用者のアンケートに基づく評価が特徴で、「料理」「内装」「サービス」の3項目を各30点満点で評価する。iOS向けのアプリもあり、日本では850円で販売している。
Googleは、Zagatの情報をGoogle検索やGoogle Mapsに組み入れる計画だ。コンシューマープロダクト担当副社長のマリッサ・メイヤー氏は「ザガットサーベイはUGC(ユーザー作成コンテンツ)を最も早く採用した企業の1つ」だとし、ポケットサイズのガイドブックはモバイル端末に情報が載る前からモバイルだったとZagatを評価する。
Zagatは自社のトップページでGoogleに買収されたことを告知しており、Googleに「ローカル」「ソーシャル」「モバイル」「便利さ」の評価で30点満点を付けている。
買収後もZagatのブランドは残り、創業者のティム・ザガット氏とニナ・ザガット氏の夫妻は会長として同社にとどまる。
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