ピンチに強くなる:海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(1/4 ページ)
人は常にさまざまなストレスやプレッシャーに囲まれて生活をしているが、プレッシャーの下でも活躍できる人とそうでない人がいる。ピンチに強くなるための秘訣とは。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
3分で分かる「ピンチに強くなる」の要点
- 「ピンチに強い人」とは、重要な決断を素早く下す必要のあるストレスが多大な状況でも活躍できる人である
- ピンチの時にうまくやれる人はほとんどいない。ほとんどの人は行き詰まったり、うまくこなすことができなかったりする
- ピンチに強くなるための秘訣は、ストレスにさらされてもリラックスしている時と同じ行動を取ることである
- あらゆるピンチに強い行動の根底にあるものは、ぶれることのない集中と明確な規律である
- ピンチに強い人は変化が起きた時に柔軟性を発揮する。「今」に留まり、準備を整えている
- 俳優、兵隊、トレーダー、アスリートは皆、仕事をする時はその瞬間を生きている
- 責任を小さくし、問題を考え過ぎ、自分の計画を過信すると、必ず行き詰まる
- 経済的ピンチの中で行動することは、現実を受け入れ自分の決断に責任を持つことである
- スポーツの中でピンチに強くなるには、試合に強くなり、身体を鍛え、試合と同じように訓練し、日課を守ること
この要約書から学べること
- プレッシャーの下ではほとんどの人がよい成績を出せない理由
- 「ピンチに強い」人はストレスが多い状況でいかにして活躍しているか
- ピンチに強い人間になる方法
本書の推薦コメント
誰もが「ピンチ」に見舞われます。強いプレッシャーにさらされながらも、きちんと仕事をこなす必要のある状況に陥ります。そのようなストレスが大きい瞬間に活躍できる人はほとんどいません。ほとんどの人が行き詰まります。
ニューヨーク・タイムズ誌のコラム執筆者であるポール・サリバンは、ストレスに対処できる数少ない優秀な人が、プレッシャーの下で頼りになる理由は何か研究しています。サリバンはタイガー・ウッズなどのトップアスリートや沢山の勲章を授与された退役軍人、経験豊かな金融機関のトップ、そして成功を収めているトレーダーにインタビューを行い、彼らのヒミツと手法を聞き出しました。本書は面白いものですが、実際の解決策が驚くほど少ないため、読者はピンチの時の強さは、学んで身につけるものではなく生まれつきのものではないかと疑いたくなるかもしれません。それでも、興味深い本書を、プレッシャーの下でいつも行き詰まっていた人や、ピンチに強くなることの意味を知りたい人にお勧めします。
人は常にさまざまなストレスやプレッシャーに囲まれて生活をしています。人ばかりではありません。野生であれば、常に命の危険にさらされるというストレスを感じながら生きています。生命を維持するということは、ストレスとプレッシャーを抱えるということです。
しかしながら、そのストレスに打ち勝つ事もまた人生であり、命が長らえる事にも繋がっていきます。とはいえ、ほとんどの人がストレスやプレッシャーを抱えると平常心を失い、普段であればなんでもないような事にミスをしたり、誤った判断をくだしてしまいます。
では、世界でもトップクラスのアスリートや俳優、そして兵士といったような、まさに本番一発勝負の時に最大限の能力を発揮しなければならない人たちはどうでしょうか? そうした人たちが、「その時」に彼らに掛かるストレスやプレッシャーに負けてしまったらば、もはや、トップクラスとは言われぬ存在になってしまうわけです。どんなピンチが訪れても、重要な決断を素早く下しどんな状況でも活躍できる人でなければなりません。
では、そういう人達はいかに自分に振りかかる「ピンチ」をはねのけ、ストレスやプレッシャーに対して打ち勝っていくことができるのでしょうか?
本書では、そうした「ピンチに強い人」がストレスの多い状況下でいかにして実績をあげることができているか? またそのようになるためには常日頃からどのようなことを心がけているかについて言及しています。
近未来において何が起こるか全く不透明なこの時代においてそうしたノウハウを身につけておくことは非常に大切なことなのではないでしょうか?
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