3年以内に利益と収入を2倍にする方法:海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(2/3 ページ)
3年後の自分の企業の姿を描いた「予想図」を思い浮かべてみよう。その絵から本当の目標を導き出し、従業員や支援者と共有する。そこから逆算して目標達成への道を明確にする。
「未来予想図」を描いてみる
3年間で売上と利益を2倍にするためには、企業の成功を思い描いて下さい。アスリートは具体的に目標を思い描き、それを達成するために一心不乱に努力します。彼らをまねて下さい。自分の企業の確固とした未来を描くには、「予想図」を描く、前向きな思考を喚起する戦略を使いましょう。
職場から離れた静かな場所へ行き、3年後に自分の会社が素晴らしい成功を収めている様子を想像して下さい。自分の身の回りの事(目に見えるもの、聞こえてくるもの、プロセス、従業員、成功のオーラなど)をすべて、3、4ページのノートに書き出して下さい。
まず、するべきこと! それが「イメージ」を持つことです。自分が将来あるべき姿を具体的に思い浮かべること、「未来予想図」を描くことで、将来へのモチベーションが高まります!
目標とプロジェクトを逆行分析する
思い描いた予想図は、自分の会社がどうやって目標を達成するか、ではなく、どのような目標を達成するか予測したものです。完成したら、ビジネスパートナーや支援者などと共有して下さい。従業員にも読んでもらい、頭の中の最も大切な所に留めておいもらいましょう。
SWOT分析を行い自社の強み、弱み、機会、脅威を分析し、会社の今の状況を診断して下さい。すべての従業員から情報を集めて下さい。そして、逆行分析を行って予想図に現実味を持たせて下さい。まず、3年間で企業にどのような目標を達成させたいのか決めて下さい(3年以上は長すぎます)。
その目標から逆算し、達成するために成し遂げなければならないプロジェクトや段階を考えて下さい。そして、各プロジェクトのタイムラインとSMART目標(Shared:共有された、Measureable:測定可能で、Achievable:達成可能で、Relevant:経営目標に関連した、Time-bounded:時間制約のある目標)を設定して下さい。同時に、投資収益率という考えを取り入れましょう。
また、カスタマーサービスや社員満足度に対し、設定するべき測定基準を明確にして下さい。新しい負債や残業代など発生する出費を計算しましょう。このデータをアクションプランに織り込み、3年後から現在に遡りながら順番にやることの概要をまとめて下さい。
「未来予想図」は曖昧な気持ちで、こうなりたいというものでは意味をなしません。アクションプランを練りこみ、自分がそれを実現するために必要な要素や、弱点をすべて分析することから始まります。ゴールから逆算すれば、今自分がするべきことが見えてくるはずです。
世界に誇れる文化を作る
3年後の目標を達成するには、強い企業文化を持つ必要があります。魅力的で独特な仕事環境を確立して下さい。Googleの刺激的な雰囲気を手本にしてみましょう。職場をできるだけ開放的な雰囲気にし、従業員同士が親しくなり協力しやすいようにしましょう。縦割り型のシステムは避けて下さい。
「想像してみよう」というタイトルの掲示板を作り、3年後に会社はどうなっているか従業員のアイディアを貼りだせるようにするのも良い考えです。また、従業員が満足していることを確認することが重要です。なぜなら、満足している従業員は、企業目標の達成に向けて一生懸命働いてくれるからです。
従業員の個人的目標の達成を手助けしてあげましょう。例えば、5週間の有給休暇(夏季休暇2週間、お正月休暇5日間、冬期休暇1週間、そして3連休を4連休に変えるために使える休暇5日間など)を与えて下さい。そして、従業員ひとりひとりを大切なビジネスパートナーとして扱って下さい。財務情報を彼らと共有することも重要です。熱意を持って従業員に活力を与え、味方につけて下さい。
「企業文化」が会社や従業員を育てるということです。これに関してはさまざまな考え方があるとおもいます。Googleでは、縦割りシステムの廃止を掲げていますが、それぞれの企業の扱う製品やサービスによってもどういう形が良いのかは変わってくるのではないでしょうか?
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