北島がハンセンに「Thanks」、サッカー大津は「選手村なう」 Twitterで楽しむ“ソーシャル五輪”
北島選手がライバルのハンセン選手に感謝を述べ、なでしこの丸山選手がセクシーショットを披露――中継カメラではとらえ切れない、五輪代表選手の素顔がTwitterで伝わってくる。
8月6日で11日目となったロンドン五輪は、ソーシャルメディアが世界的に普及してから初のオリンピックとなる“ソーシャル五輪”だ。Twitterを利用している日本代表選手も多く、試合の感想やファンへの感謝を率直につづったり、現地で撮影した写真をアップしたり、選手同士でリプライを飛ばして交流するなど、存分に使いこなす。連日の競技を伝える中継カメラではとらえ切れない、素顔の選手たちがタイムラインで体感できる。
Twitterアカウントを持つ代表選手は70人以上。競泳陣は特に積極的で、北島康介選手、入江陵介選手、鈴木聡美選手などが活用し、選手同士でも交流している。バドミントンの藤井瑞希選手、フェンシングの太田雄貴選手など各競技のメダルリストたち、“なでしこJAPAN”の丸山桂里奈選手やサッカー男子の清武弘嗣選手、大津祐樹選手などメダル獲得が期待される選手たちも、ロンドンからツイートしている。
「こうすけおめでとう。よくやった!」「綾も陵介も聡美もおめでとう。嬉しいよ」――日本競泳陣を引っ張ってきた兄貴分の北島選手。個人種目でメダルが取れず苦戦していた最中でも、Twitterで仲間に声をかけ続けた。
最後に手にした、400メートルメドレーリレーの銀メダル。北島選手は「みんなホントありがとう」と、メダルを掲げて4人で撮った写真を投稿。5日には「リオデジャネイロまで1460日」と、早くも次の五輪を見据えるツイートを投稿していた。個人種目で競い合った米国のブレンダン・ハンセン選手が「been a fun rivalry!! Thanks!」(競い合うのは楽しかった。ありがとう)と北島選手との2ショット写真をアップすると、「Thanks for a great 11 years!」(すばらしい11年間をありがとう)と返信するなど、Twitter上でライバルとも直接、交流を温めていた。
サッカー男子代表の大津選手は「試合の時間のTwitterみんなの応援してくれてて嬉しいね」と、応援ツイートも見ているよう。マンチェスターユナイテッドの本拠地で準決勝進出を決めた4日のエジプト戦後は、「やったー やったー やったぞー。めちゃ嬉しい。みんな応援ありがとうございます。ほんとに最高のチームだ。まだみんなとサッカーしたい」と喜びを爆発させていた。ベスト4進出でようやく6日にはロンドン入りし、「選手村なう。てかすげーなここ。選手いっぱいおる笑」と新鮮な気持ちで楽しんでいる様子だ。
なでしこジャパンの丸山選手は4日のブラジル戦後、「今日もいっぱいの応援ありがとうございましたー\(^o^)/お風呂なので、出たらブログ書きます」と、風呂から撮影したセクシーショットをTwitterで披露。ブログでも、たくさんの写真とともに、なでしこの雰囲気を伝えている。
国際オリンピック委員会(IOC)は選手のソーシャルメディア利用を推奨しており、オリンピックに合わせてガイドラインも公開。Twitterは選手にとって、ファンに直接声を届ける希少な手段であるとともに、ファンが直接選手に応援を届けられるメディアになっている。
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