SNSの利用は“スマホ派”のほうが“PC派”より活発――博報堂DY調べ
TwitterやFacebookなどのユーザーは、スマートフォンをメインに利用する人のほうがPCメインの人よりも活発にさまざまな機能を利用している――博報堂DYホールディングスによる調査でこんな結果が。
SNSを主にスマートフォンで利用する“スマホ派”は、PCメインで利用する“PC派”よりもSNS利用が活発――博報堂DYホールディングスによる「全国ソーシャルメディアユーザー1000人調査」でこのような結果が出た。スマホ派のうち「SNSを毎日利用する」と回答したのは84.3%と、PC派の61.4%を20ポイント以上上回ったという。
調査は6月8〜10日にかけて、Twitter/Facebook/mixiのいずれかを週1日以上利用する国内の10〜60代男女1080人を対象にオンラインで実施した。
PC派はSNSユーザー全体の57.6%を占める多数派で、30〜40代の男性ビジネスマンが中心だった。一方、スマホ派はSNSユーザー全体の30.5%を占め、低年齢層ほどスマートフォンをメイン機器としてSNSを利用する傾向があることが分かった。特に10〜20代の男女ではスマホ派が約5割に及び、PC派を逆転したという。
メイン機器別のSNS利用シーンをみると、PC派は主に「夕食の後」(45.7%)や「夜寝る前」(51.0%)に利用しているというユーザーが多かった。一方、スマホ派のSNS利用シーンはPC派よりも幅広く、「通勤・通学の途中」(スマホ派は46.8%、PC派では7.5%)、「昼食をとりながら」(スマホ派は30.8%、PC派では15.3%)、「移動中・人を待っている時」(スマホ派は50.7%、PC派では10.0%)といった回答が目立った。
Facebookの利用では、PC派よりスマホ派のほうが、自分の近況を投稿したり、他人の投稿に対して「いいね!」やコメントをつけるというユーザーの比率が高かった。また、SNS上に企業の商品やサービスなどの情報を投稿する頻度も、スマホ派が平均3.2回/月と、PC派の平均1.9回/月を上回った。
またTwitterでも、ツイート率、リツイート率、リプライ率ともにスマホ派がPC派を上回った。特に、Twitter上に写真や動画を投稿するユーザーの比率はスマホ派が27.9%と、PC派の14.7%を約13ポイント上回った。
一方mixiでは、PC派のほうがさまざまな機能を利用しているユーザーの比率が高いことが分かった。日記投稿や他人の書き込みへのコメント、アプリやゲームなど多くの機能がPCメインで使われ、チェックインなど一部の機能でスマホ派の利用率がPC派を上回った。
同社は「ソーシャルメディアの利用状況を分析する中で、利用する機器によって人物像や利用方法などに大きな差が生まれていることが明らかになった」「(スマホ派は)PC派に比べて情報拡散力や企業のマーケティング活動への寄与度が高い層であり、今後ソーシャルメディア・マーケティングを展開する上で注視すべき存在であることが明らかになった」と分析している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 国内Twitter投稿の半分以上がスマホから BIGLOBE調査
BIGLOBEによると、国内のTwitterでスマートフォンからの投稿が初めて全体の半数超に。 - Androidユーザーが最も使うアプリはアプリストアとFacebook――Nielsen調べ
米国のAndroid端末ユーザーが最も使うアプリは、Android Marketで、次はGmailやGoogle MapsではなくFacebookアプリだった。