学び続ける組織を作る:グローバル時代を生き抜くスマートリーダー術(1/2 ページ)
常に学び続け、進化し続ける。小さなことからスタートし、仮説を立て、検証しながら進め、ときに方向転換したり、修正する。どうしたらこのように学べる組織を作れるでしょうか。
テクノロジーの進化により、あらゆる情報がすごいスピードで共有され、凄まじいスピードで世の中が変化しています。その中で必要なのはどのような組織でしょうか。それは、常に学び続けられる組織だと考えます。
学び続ける組織
過去の経験はある指針にはなります。しかしその経験をそのまま今に生かすことはできません。これだけ変化のスピードが速いと、その経験をアレンジし、状況に応じて適用していくことが求められます。常に学び続け、進化し続ける必要があります。そして、よく言われることですが、小さなことからスタートし、仮説を立て、検証しながら進め、ときに方向転換したり、修正することが大切になっています。どうしたらこのように学べる組織を作れるでしょうか。
少し前になりますが、ニューヨークタイムズでThomas Friedman氏が、"It's 401K World"(401Kの世界、4月30日)という記事で次のように書いています。
われわれは、「Connected World」から「Hyperconncted world」に移行した。わたしはFacebook、Twitter、4G、iPhones、iPads、ハイスピードブロードバンド、ワイアレスインターネット、スマートフォン、クラウド、ビッグデータ、携帯アプリ、スカイプにいつも魅せられているが、10数年前に『フラット化する世界』を書いたときには存在せず、それらは生まれたばかりだった。その後にそれらすべてがやってきて、つながりと創造性をもたらすこれらのツールを組み合わせることで、グローバルな教育、ビジネス、コミュニケーション、イノベーションのプラットフォームが生まれ、より多くの人がより多くの人といっしょに何かを始め、何かを学び、何かを作る(何かを壊す)ことができるようになった。
エキサイティングなのは、このプラットフォームによって、個人が学びにアクセスし、ビジネスに従事し、仕事を見つけたり広告を載せたり、クラウドソースの資源を創造し、投資することが、すべてオンラインで可能になったことである。これらすべてを個人でできるということの拡張は、とても大きな変化をもたらした:多くのことがあなたにかかっている。
モチベーションがとても高い人にとっては、この世界はぴったり。境界はすべてなくなった。ただモチベーションがない人にとっては、この世界は大きなチャレンジとなる。なぜなら人々を守ってきた壁や天井、床がなくなりつつあるから。
つながった世界では、知識を得ることはとても簡単になります。ただし、得た知識はすぐに陳腐化し、使えなくなります。常にモチベーションを持ち続け、学び続ける必要があります。トーマス・フリードマン氏はこれが個人に当てはまると書いていますが、組織にとっても当てはまるものです。いや、個人の学ぶ意欲を促進するとともに、個人の知、学んだことを組織が共有し、学ぶ組織を作っていかなくてはなりません。
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