売上アップと、優秀なリーダー育成を同時に達成する「全員営業」マネジメント ：ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術（2/3 ページ）

経営者にとっての存在価値は、会社あるいは組織に収益をもたらすか、役に立つか。では、どんな人が会社組織に収益をもたらすのか？　あるいは役に立つのか？

[辻伸一，ITmedia]

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3つの条件をクリアした会社には、最大100億円の営業埋蔵金が眠っている！

　だからといって、日本中すべての会社に適応できる施策ではありません。万能な薬がないように、万能な経営の方策などありません。そんなものがあるならば、過去数十年の経営学の歴史において会社経営そのものが、ある種の定見に集約されているはずだからです。

　私が提唱し、著書で説明している「全員営業」は、営業マン個人に焦点をあてた営業スキルの類ではなく、会社全体から営業活動をとらえ、営業組織そのものに手を加える経営ノウハウです。ゆえに、その真価は、一定規模以上の会社あるいは組織においてこそ発揮されます。

　それは、次の3つの条件で示すことができます。

1、創業10年

2、売上20億

3、規模30名

　この3条件をクリアしている企業は、私の過去のコンサルティング指導上、95％以上の確率で、1年以内に、年商20〜50％アップにつながっています。あくまで、実体験から導き出した条件であり、科学的な証明ではありません。しかし、白い猫でも黒い猫でもいいように、オーナー感覚をもった経営者にとっては、実際に会社の業績がよくなるなら、それでいいのではないでしょうか。