努力に勝る天才なし:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)
食で人生が変わる。命かけて思いっきり仕事に打ち込めるのは、心身共に健康であるから。健康であることからつながる8つの仕事術キーワードとは?
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。
元々今より30キロも太っていて、ニキビ・アトピーもひどく、精神状態もガタガタだった私ですが、全て「食」をきっかけに完治し、今では、おかしいほどモリモリ食べても太らず、体も心も壊すことなく、仕事を愛して、日々挑戦し続けられています。
食で人生が変わってから、20年の凸凹人生を経て、改めて思います。命かけて思いっきり仕事に打ち込めているのは、やはり何と言っても、「心身共に健康であること」が最大の力になっているんだと。
「え、それが仕事術になるの?」と思われる方もいると思いますが、例えばおいしい料理を作るにも、おいしいものをおいしく食べるにも、作り手と食べ手の状態にかかっているはずです。それは仕事にも通じることで、体の健康はむろん、メンタル面が健やか、かつ、頑丈でなくてはと思っています。よって、以下は全て「健やかな自分」が前提となっての上での私の考えです。
※ただ、もし自分自身、健康体になるのが難しいという方であれば、自分以上に指示を出せる右腕になる人が健康であればいいのではとも思います。
そんな健康であることからつながる仕事術キーワードは……
その1:敏感さ。「敏感」にもさまざまありますが、仕事において言えば、世の中の動きに鋭い目を持つのは当然のことながら、人に敏感であること。社員やクライアントなど、人の気持ちを察すること(これはプライベートでも言えますが)の重要性を痛感する日々です。職種にもよりますが、相手ありきの仕事をしている限り、結局は全て「人」ですね。
その2:一方で、「鈍感」であることもリーダーになる要素ではないかと。トップに立つ人間には、その分、試練や辛さ、苦しみも多くのしかかってきます。その困難に直面し、打撃を受けた時にいちいち沈み込んでしまって、しばらく這い上がれないようでは道が開けませんし、社員もついていけません。そういった面での鈍感さです。すなわち、いろんな意味で怪我をしても、びくともせず(多少凹むことがあっても、立ち直りが早い)、図太くあるということです。
その3:楽しく努力。私の座右の銘のひとつに、「努力に勝る天才なし」という言葉があります。求められる人材、トップに立つ存在となる人は、自分の願う状況を達成するために全力を傾け、そこに向かって行動しているはずです。
よく「頑張ります」と言いますが、努力と頑張るは異なるものなんですよね。辞書によると、「頑張る」は、自分の考えや意志をどこまでも通そうとする、我を張る、ある場所を占めて動かないでいるなど。「努力」は、ある目的のために力を尽くして励むこととされています。
「頑張ります」と言って、全く進歩もない人ばかりだと聞くことも多いですが、それは努力をすることが分かってないのではないでしょうか? その努力も、険しい努力ではなく、楽しく夢ある努力ができるような思考に切り替えれば、努力の本質も見い出せるのではないでしょうか。
私は、自分の社員に、真の努力とはどういうことかを伝えられる人間に、真の努力ができる人間になりたいと思ってます。
その4:立志照隅。まずは自分を取り囲むものや自身の存在に感謝し、自らを見つめ、陰徳を積みながら自分のすべきことに全身全霊で取り組む。謙虚に一隅(自分)を照らすことがそのまま周りを照らす光にもなる。すなわち、周りも幸せにでき、それは自分の幸せにも通じるということです。リーダーとなる人は、志を立て、自分を照らし、その場になくてはならない存在になる、まさに「立志照隅」であると思います。
その5:覚悟+有言実行+度胸+潔さ。この4つは読んで字の如くです。
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