「やらされ感」じゃなく「やってる感」で動く職場にする方法を教えよう――東急スポーツオアシス 代表取締役社長 平塚秀昭氏:長谷川秀樹のIT酒場放浪記(1/4 ページ)
「Apple Watchを着けて泳げるプール」を日本で初めて銘打ったフィットネスクラブ「東急スポーツオアシス」を率いる東急スポーツオアシの表取締役社長 平塚秀昭氏が語る、従業員が楽しく働く職場づくりの極意や、組織を変えるチャレンジマインドとは?
この記事は、「HANDS LAB BLOG(ハンズラボブログ)」の「長谷川秀樹のIT酒場放浪記」より転載、編集しています。
ハンズラボCEOの長谷川秀樹氏が、エンタープライズ系エンジニアが元気に働ける方法を探し、業界のさまざまな人と酒を酌み交わしながら語り合う本対談。
今回のゲストは、同じ東急グループ会社の経営者として懇意にしている、東急スポーツオアシスの代表取締役社長、平塚秀昭氏。笑いの絶えないトークを通じ、従業員が楽しく仕事ができる職場づくりの極意や、新しいことに臆さず挑戦していくマインドの源泉を探りました。
目次
シリコンバレー視察での出会いと第一印象
長谷川: 平塚さんとの出会いは確か、東急不動産グループの6社くらいの、情シス部長やIT好きな人たちが、シリコンバレーに視察に行ったときですね。
平塚さんと初めて会ったのが成田空港で、うるさいおっさんがおるな、面白いな、というのが最初の印象でした(笑)
平塚: 僕も長谷川さんのこと、変なやつおるな、と思いましたよ。東急不動産グループって、真面目な人が多いのに、なんか不真面目な人がいて、僕とは違うなと(笑)
長谷川: 平塚さん、向こうに着いた時の税関みたいなところで、申告書をちゃんと書いていないみたいなことで連れて行かれちゃって……。
平塚: そうそう。僕は英語がしゃべれないんで困ってたら、長谷川さんが来てワーッと話してくれて、そしたらOKが出た。アメリカ入国の恩人ですわ。
長谷川: シリコンバレー視察中では、平塚さんがiPhoneかiPadかをよく使っていて、けっこうそういうの使うんだな、と意外に思ったんですよね。やたら質問もするし、ITの担当というわけでもないのに、ITに非常に前のめりな感じに、ちょっとびっくりしまして。
平塚さん、今60歳くらいですか?
平塚: そう、11月で60。
長谷川: もともとITが好きだったんですか?
平塚: 大好き。一応、こう見えても理系やから、PCが出てきたくらいからローンでPC買って触ってましたけど、買うよりも自分で組み立てたほうが安いんで、だんだん自作するようになったんです。東京でいうと秋葉原みたいなところで、大阪に日本橋ってあるんですよ。そこに部品を買いに行って。でも、相性があって、組み立ててもなかなか動かない。で、夜も寝ながら考えていて「せやっ!」って思い付いたらバッと起きて作り出して、「動いた!」ってガッツポーズしたりして。
長谷川: それ、いつ頃のことですか?
平塚: 25から26の時。そのうちソニーのVAIOが出て、それはソフトが入った状態で売ってたんですね。自分で組み立てて、後からソフトを買って入れるより安かったんで、そこからはVAIOを買うようになりましたけど。
長谷川: へえ。じゃあ、iPhoneが出たときは、すぐに買った方ですか。
平塚: いや、iPhoneは最近で、4Sからかな。
長谷川: もともとMac好きでiPhoneやiPadを使ってる人なのかと思ってました。
平塚: Macは昔は高かったし、使い方もよく分からなかったから、順番としてはiPhone、iPad、MacBookやね。2017年に1つのOfficeライセンスでWindowsとMac両方で使えるようになって、やっとMacを使うようになりました。俺ね、スタバでMacを開くっていうのが夢やってん(笑)
長谷川: Macって、やっぱり楽しいですよね。Windowsってどこのメーカーのでも、箱を開けると黒くてでっかい電源とよく分からん説明書がついてくるけど、Macはパカっと開けた瞬間からカッコイイ。電源入れた時に「ようこそ」みたいなのを見た時の高揚感も、俺はクリエイターになるんじゃなかろうか……、みたいな(笑)
平塚: そうそう。遅まきながら、そういうところがいいもんだな、と思ってます。
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