「1行書くだけ日記 」振り返りのオススメ:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)
50歳を過ぎても、一昨日より昨日、昨日より今日の自分が、成長している。それは日々、振り返りをし、気付きを得ているから。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
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皆さんこんにちは!「1分で話せ」「0秒で動け」著者の伊藤羊一です。
2021年1月に「1行書くだけ日記」という「数字シリーズ」で新著を出しました。「日記書こうね」という話ではなく、働く皆さんに心からお伝えしたい成長の秘訣である、「振り返り」について述べています。
私は、仕事に馴染めず、会社にも馴染めず、周囲の上司や同僚とも馴染めず、散々な20代を過ごしました。メンタルをやられ、会社に行けなくなったりもしました。そんな私が少しずつ回復し、30代には一生懸命仕事をすることに目覚め、40代には、東日本大震災を経て志や使命感に基づき、自分の人生を突き進んでいくことを知りました。
そして50代になった今(現在、53歳です)、志や使命感に目覚めた40代の時よりも、さらに成長をしている実感があります。一昨日より昨日、昨日より今日の自分が、成長しています。
それは一言で言えば、「日々、振り返りをし、気付きを得ている」からです。それを習慣にするようになりこの数年、1日1日、自分でも分かるくらいに成長しています。
どんなことをしているかを書いたのが、この「1行書くだけ日記」です。
私たちは、行動します。行動によって成長します。だから、メンバーを指導する時よく「行動せよ!」と言います。
確かに行動は成長の源ですが、行動するだけ、では人は成長しません。私たちは、さまざまな知識を得たり、考えたり、表現したり、問題解決をするスキルを身につける必要があります。そして、知識やスキルだけではなく、気合や情熱、やり切る力などのマインドも身につけなければ、いざというときに力が入りませんし、心が折れたりします。
では、「行動して」「知識やスキルを身につけて」「マインドを鍛える」こと、つまりバラバラにやることで人は成長するのでしょうか。よく「座学だけでは身につかない、大事なのは実践だ」と言いますよね。それはその通りで、何か本を読むだけで「使える知識やスキル」が鍛えられるわけではなく、滝に打たれたりすることで、「難局を乗り越えるマインド」が鍛えられるわけではありません。
行動をし、そこから、大切な知識やスキル、そしてマインドを学ぶことで、成長する、つまり、行動と、自身の知識・スキル、そしてマインドを鍛えることはセットでサイクルを回すことで、人は成長するのです。これが、人財教育系の話で耳にされたことがあるかもしれませんが、「経験学習サイクル」です。
そこで日記を活用しながら、この成長のサイクルを回していこうよ、と述べているのが「1行書くだけ日記」です。
具体的には、以下のプロセスです。
(1)行動する(仕事でも、読書でも、を見るでも、家族と話すでも、何でもいいです)
(2)言語化する(一番印象的だったことを、やったことと感情とともに1行、日記に書く)
(3)自分にとってどういう意味があるか、考える(So What?)
(4)大切なことに気付く(Aha!)→以下、1に戻って繰り返し
ということで、今日やったさまざまな経験を振り返り、気付きを得ることで明日の行動につなげる、ということです。これを毎日繰り返すことで、人は成長します。人の成長は、「気付きの回数」によって決まるのです。
例をあげましょう。
私は、人に何かを伝えて、人の行動が変わるきっかけを提供することを仕事にしています。文章で書くこともあるし、講演などのスタイルを通じて音声を通じて行うこともあります。新型コロナウイルスのパンデミック以降、リアルでの講演は激減し、Web会議などを通じて人に声を届けることが多くなりました。
ある時、とある著名なYouTuberの動画がとても印象的に感じたことがありました。話の内容もさることながら、人の心を鷲づかみにする話し方でした。印象的だったな、と思い、それを日記に書きました。
で、それは自分にとってどういう意味があるか、というと、自分も人に話をするのが仕事だから、人の心を鷲づかみにすることができればうれしい。で、彼には彼の話し方があるし、自分には自分の話し方があるから、自分が全てを取り入れられるわけではない、しかし何か学びにできるはずだ! とYouTubeを振り返って思い出してみると、
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