10秒アクションをレベルアップしていく方法:経営者からオリンピック選手まで行っている「すぐやる」習慣の極意(1/2 ページ)
実は意外に多いのが、「目標の立てっぱなし」。「夢や目標は明確」「実践しさえすればうまくいく」という人が今すぐ行動に着手するためのコツとは?
頭では分かっていても、なかなか行動に着手できない
令和3年という新しい年がはじまって3カ月がたとうとしています。ところで、年初に立てた目標の実現に向けて、行動していますか?
予定通り動けている人もいれば、想定外のことが続いて思うように動けていない人もいるでしょう。また、まだ今年の目標を立てていない場合は、今このタイミングで理想の人生・理想の働き方を もう一度描き直し、目標を立てていきましょう
「すぐやる習慣の極意」ということで、ここまで3回にわたりお伝えしてきました。極意を要約すれば、要するにあとは実際に行動しさえすればいいわけです。実は意外に多いのが、「目標の立てっぱなし」 です。「夢や目標は明確」「実践しさえすればうまくいく」「目指すゴールは明確」という人が今すぐ行動に着手するためのコツを伝えます。
当たり前ですが、目標を設定して行動するから、目標が実現するわけです。つまり、目標設定と行動は1セットです。だから私は、「今すぐ行動に着手してください」と、多くの人にアドバイスしてきました。
「実際に行動に着手する」、このハードルが意外にも高く感じることがあります。頭では「行動しさえすればいい」と分かっていても、「ちゃんと準備してから取り掛かりたい」「急ぎの案件を片付けてからにしたい」「午後になったら取り掛かろう」と、ついつい先延ばししてしまうのです。そして結果的には、「別に今日やらなくてもいいか」「明日頑張ればいい」となるわけです。結果として、行動に着手できないまま1日、1週間、1カ月と時だけが過ぎていくわけです。
行動のハードルを低くしてみる
では、どうしたら行動に着手できるようになるのでしょうか? 実は、とても簡単なコンセプトがあります。それが「仮行動」です。行動に、なかなか着手できないときというのは、極度に失敗を恐れていたり、完璧主義に陥ったりしているのです。
確かに、「失敗したくない」という理由で行動に着手しなければ、結果が発生しません。「うまくいく」という結果が出ないのと同時に、「うまくいかなかった」という結果も出ないので、短期的に失敗することはありません。ですが、「何ら行動しない」状態のままでは、状況は好転しないし、現状打破も問題解決もできないし、夢や目標が実現することもありません。
そうはいっても、「すぐやる」ことが重要だと分かっていても、なかなか行動に着手できないときもあります。例えば、「企画書を書く」「毎日15分英語の勉強をする」「仕事関連の本を月に1冊読む」「毎朝ジョギングをする」などと決めたとします。これで動ければいいのですが、そうでないこともあるから、人は悩み葛藤するわけです。
ではどうすれば、確実に「行動に着手」できるのでしょうか。
最初の一歩のハードルを、極限まで下げればいいのです。具体的には「10秒アクション」からやってみてください。「10秒アクション」とは、文字通り10秒でできる具体的行動です。目標は「立てっぱなし」にしないで、10秒でいいので「即実行」することが重要です。
目標を実現するために必要な10秒アクションの具体例
例えば、「毎朝ジョギングをする」だと、「せっかく走るのだからちゃんと走りたい」という意識が芽生えます。そして、ちゃんとジョギングするには条件がある程度そろっていないとできないと頭で考え始めるわけです。
「寝不足で無理したら、仕事に差し障りがあるかもしれない」
「雨に濡れて風邪をひいたら大変だから、やめておこう」
「ジョギングするより、締め切り直前の仕事の方が優先順位が高い」
といったように、今日行動しなくてもいい理由を考え出し、「明日であれば全ての問題が解決しているだろうから、ジョギングは明日にしよう!」となってしまうというわけです。
そこで、「10秒アクション」の登場です。
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