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サンリオ 辻朋邦社長 次の50年へ次世代のキャラクター育てる

今年、ハローキティが誕生50周年を迎えるにあたり、世界に魅力を改めて発信しつつ、次世代を担うキャラクターの育成についても意気込みを語った。

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産経新聞

 サンリオの辻朋邦社長(35)は産経新聞のインタビューに応じ、今年、ハローキティが誕生50周年を迎えるにあたり、世界に魅力を改めて発信しつつ、次世代を担うキャラクターの育成についても意気込みを語った。


インタビューに応じるサンリオの辻朋邦社長=22日午後、東京都品川区(三尾郁恵撮影)

――ハローキティが令和6年に誕生50周年を迎える

 「本当にすごいことだと思う。私は35歳なので、半世紀前だとまだ生まれていない。サンリオといえばハローキティ。売り上げが一番大きいキャラクターであり、海外ではサンリオの名前よりもむしろ有名だ」

――50年続くキャラクターを作るのは大変なこと

 「今から考えろといっても結構難しい。私も子供の頃はサンリオの弁当箱を使っていたし、私たちのキャラクターは身近な思い出とともに成長してきた。今はデジタル技術の発達でキャラクターに触れる場面は増えたが、思い出の“深度”を深めるのは大変になった」

――ハローキティ50周年はどんな展開を予定するか

 「グローバルでしっかりとしたイベントにする。次の50年につなげるため、交流サイト(SNS)なども活用しながら『ハローキティってかわいいよね』と改めて思ってもらう機会にしたい。とはいえ、ライセンスビジネスには浮き沈みがある。今でも米国では売り上げの6割をハローキティが占めるが、マイメロディやクロミなど、次世代を担うキャラクターも育てたい」

――子供向けの英語教材ビジネスにも参入した

 「キャラクターIP(知的財産)の企業からエンターテインメント企業への脱皮を図っている。経営理念である『みんななかよく』の心を忘れずに、人々が笑顔になるビジネスを広げていく。教育は子供も大人も大変だが、サンリオが双方を少しでも笑顔にできるようなツールを提供したい」

――高齢者向けのビジネスも可能性がありそうだ

 「例えば介護業界を想像すると、もっと笑顔にできるのではと思う。私たちが参入できる側面は非常に多いだろう。ハローキティは50周年で、当時20歳だった方は70歳になる。おじいちゃん・おばあちゃんが子供や孫に買ってあげたくなるような仕掛けも考えたい」(聞き手 田辺裕晶)


つじ・ともくに 慶大文卒。平成26年、サンリオ入社。企画営業本部担当執行役員、取締役、専務などを経て、令和2年7月から現職。東京都出身。35歳。

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