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アース製薬と花王、蚊対策で協業 ぬらして駆除する新技術をタイに投入

共同で開発した、化学合成殺虫成分を使わずに蚊を駆除できる新スプレー商品を7月からタイで展開する。タイでは蚊を媒介とするデング熱などの感染症による死者が多いことから、新商品で対策に貢献する。

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産経新聞

 アース製薬と花王は29日、蚊の駆除商品事業で協業すると発表した。共同で開発した、化学合成殺虫成分を使わずに蚊を駆除できる新スプレー商品を7月からタイで展開する。タイでは蚊を媒介とするデング熱などの感染症による死者が多いことから、新商品で対策に貢献する。


蚊の駆除対策商品での協業を発表したアース製薬の川端克宜社長(左)と花王の長谷部佳宏社長=29日、東京都千代田区

 新商品の「アース モスシューター」は、界面活性剤の水溶液を吹き付け、蚊の羽根をぬらし、「気門」と呼ばれる酸素を取り込む体の表面の穴もふさぐことで蚊を動けないようにする花王の独自技術を応用した。飛んでいる蚊や家具の隙間などに潜んでいる蚊にも効果があり、殺虫成分を含まないため、子供のいる場所でも安心して使うことができるという。

 アース製薬の川端克宜社長と花王の長谷部佳宏社長は同日そろって記者会見し、川端氏は今回の新商品投入などにより、虫対策商品で現在2位のタイ市場でのシェアを2025年に1位に引き上げる目標を示した。また、長谷部氏は虫対策商品のリーディングカンパニーと組むことで「(同社の独自技術を)商品としていち早く提供できる」とアース製薬との協業の狙いを説明した。両社はタイ以外への商品展開も今後検討する。

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