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パナソニックHD 2027年にアジア・オセアニア地域の水事業売上高235億円へ 製品・サービス強化

パナソニックホールディングス(HD)は6日、ポンプや浄水器などを展開する水事業について、アジア・オセアニア地域の売上高を2027年に22年比で約1.9倍の235億円に拡大するとの目標を発表した。

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産経新聞

 パナソニックホールディングス(HD)は6日、ポンプや浄水器などを展開する水事業について、アジア・オセアニア地域の売上高を2027年に22年比で約1.9倍の235億円に拡大するとの目標を発表した。中でも、井戸水を生活用水として多用するインドネシアは最大の市場となっており、水をくみ上げて利用するまでに必要な設備やサービスを一元化して提供することで市場の拡大を図る。

 パナソニックHDによると、インドネシアでは全体の約70%に当たる4600万世帯が生活用水に井戸水を利用しているという。井戸水には鉄分による濁りや臭いなどの衛生上の問題があるが、家庭への浄水設備の普及率は数%程度にとどまっており、今後大きな需要増を見込む。

 22年のアジア・オセアニア地域の水事業の売上高は127億円で、約40%をインドネシアが占める。これまでインドネシアではポンプと浄水器のみ展開していたが、新たに軟水器などを商品ラインアップに追加するほか、パイプ清掃サービスをスタートさせ、さまざまな製品、サービスを提供する。

 同社は水事業強化へ向けて27年までにグローバルで34億円を投資する方針で、将来的にほかの地域でも一元化サービスを提供できる体制を構築し、水事業の市場拡大を目指す。

 パナソニックHDで空調や水事業を担うパナソニック空質空調社の道浦正治社長は「インドネシアで水事業を成長させ、成功事例として世界に展開していく」と話した。

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