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フジテック、物流拠点公開 「2024年問題」対策で自動化や省施工化進む

物流や建設労働者の人手不足が懸念される「2024年問題」に対応するための拠点内の自動化やエレベーターの省施工化の取り組みを紹介した。

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産経新聞

 エレベーター大手フジテックは11日、物流拠点と社員研修施設の両機能を備えた東京フィット(東京都大田区)を報道陣に公開した。物流や建設労働者の人手不足が懸念される「2024年問題」に対応するための拠点内の自動化やエレベーターの省施工化の取り組みを紹介した。


フジテックが導入した移動式作業床。ゴンドラと比べ安定するので安全に作業ができる=東京都大田区

 同社の首都圏でのエレベーターの年間設置台数は10年前と比較して約1.6倍に増加する一方、残業規制などで人手は不足しており、物流や施工の効率化は不可欠になっているという。同社は令和2年ごろから物流拠点内の自動化に取り組んでおり、自動搬送ロボットやICタグによる管理システムの導入で作業時間は半減した。

 また、トラック運転手の負担軽減のため、4年から大型トレーラーを2台つなぐ「ダブル連結トラック」の運用を開始。運転手の年間運転時間を約46%削減できたという。

 施工効率化では、部品を工場である程度組み上げて送ることで現場での作業を削減。さらに高層エレベーターの施工をゴンドラから移動式作業床に切り替えるなどして、これまで一般的に20日かかっていた施工期間を18日に短縮した。

 同社の担当者は「物流拠点での取り組みは水平展開して効率化を推進する。労力とコストがかかるが、事業の発展と社会貢献両立のため積極的に進める」と話した。

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