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遺伝子レベルの情報で商品選び 花王がコーセー、キリンなどと企業共同体設立

花王は11日、皮脂から取り出した遺伝子レベルの情報から肌や体の状態を解析する独自技術「皮脂RNAモニタリング」による新たな商品・サービス選びの仕組みづくりなどに幅広い企業と共同で取り組むコンソーシアムを設立したと発表した。

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産経新聞

 花王は11日、皮脂から取り出した遺伝子レベルの情報から肌や体の状態を解析する独自技術「皮脂RNAモニタリング」による新たな商品・サービス選びの仕組みづくりなどに幅広い企業と共同で取り組むコンソーシアムを設立したと発表した。


花王が中心となって設立したRNA情報を活用するコンソーシアムの参加企業担当者ら=11日、東京都港区

 同社は、生まれ持った個人情報として一生変わらない遺伝子のDNAに対し、遺伝子情報の伝達やタンパク質の合成を担うRNA(リボ核酸)が体調や食生活、ストレスなどの環境要因で変化することに着目。顔から拭き取った皮脂からRNAを抽出し、そこから個々の肌や体の状態を分析する技術を開発した。

 既にこの技術を活用し、美容情報サイトを運営するアイスタイルと共同で、個々のRNAの情報と使用している化粧品の情報などを照合・分類し、肌に合う商品を探る取り組みを進めており、最適な商品選びや、購入後に合わなかったための商品破棄の削減などサステナブル(持続可能な)消費に役立つと期待されている。

 コンソーシアムはこうしたRNA情報活用の取り組みを拡大するもので、アイスタイルほか、コーセー、マツキヨココカラ&カンパニー、キリンホールディングス、パーフェクト、ヘルスケアシステムズが参加。今後、各社で具体的な活動内容や情報管理の在り方などを検討していく。

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