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クラボウ社長交代10年ぶり 次期社長の西垣氏は半導体向け事業に注力
クラボウは26日、西垣伸二取締役常務執行役員を6月25日付で社長に昇格させる人事を発表した。藤田晴哉社長は代表権のある取締役会長に就任予定。社長交代は平成26年6月以来で10年ぶり。
クラボウは26日、西垣伸二取締役常務執行役員(61)を6月25日付で社長に昇格させる人事を発表した。藤田晴哉社長(65)は代表権のある取締役会長に就任予定。社長交代は平成26年6月以来で10年ぶり。
西垣氏は昭和61年にクラボウに入社。営業部門で経験を積み、平成26年に化成品事業部産業資材部長に就任した。熊本事業所(熊本県菊池市)では所長を務めた。
「新しい技術を創出し、喜ばれる商品を展開し続けたい」
半導体の製造装置向けの高機能樹脂加工品の開発や生産事業に尽力してきた。社内に生産のノウハウがないところから事業をスタートさせたことなどを振り返り、「現場ではものづくりの重要性を痛感した。メーカーとして現場の力を強化したい」と意気込みを語った。
業績を牽引(けんいん)する半導体市場に向けた事業は今後も注力する方針で「市場の成長以上の拡大を目指す」と強調。同社は熊本事業所の新棟の建設に着手しており、西垣氏は「半導体メーカーにお届けできるような新しい商品開発を模索していきたい」と語った。
また自身については「一度決めたらあきらめない性格」とし、座右の銘に「不撓不屈(ふとうふくつ)」を挙げた。(清水更沙)
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