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コメと青果の流通で巨大4社連合 エア・ウォーター、神明HDと資本業務提携

産業ガス大手のエア・ウォーターと、コメ卸大手の神明ホールディングスは28日、農家への支援と食料の安定供給を目的に、コメと青果の流通・加工体制の構築に向けて資本業務提携したと発表した。

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産経新聞

 産業ガス大手のエア・ウォーターと、コメ卸大手の神明ホールディングス(HD、神戸市)は28日、農家への支援と食料の安定供給を目的に、コメと青果の流通・加工体制の構築に向けて資本業務提携したと発表した。エア・ウォーターは29日付で、神明HDの発行済み株式総数の4.7%を取得する。


4社連合を結成したエア・ウォーターの豊田喜久夫会長CEO(左から2人目)ら=28日、大阪市中央区

 エア・ウォーターはすでに、青果専門商社のベジテック(川崎市)、青果卸のデリカフーズHD(東京)と提携。神明HDも28日までに両社と提携し、4社で青果の取扱量が業界最大規模の年間約90万トン(国内出荷量の約7%)、売上高計約7千億円の巨大連合となる。

 4社連合により、契約栽培で農家が生産したコメや青果を買い取り、調達力を強化。エア・ウォーターが持つ産業ガスの低温技術で鮮度を保持しながら、同社の物流ネットワークを活用し、他の3社の加工技術や販路を生かして全国の消費者に食品を届ける。

 日本の農業は高齢化による担い手不足で耕作放棄地が拡大し、食料自給率は低水準にある。

 大阪市内で記者会見したエア・ウォーターの豊田喜久夫会長CEO(最高経営責任者)は「農家の収入を増やし、守っていくことが将来に向けて一番大事だ」と語り、神明HDの藤尾益雄社長は「3社の力を借りて食料の安定供給を実現したい」と話した。

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